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2005年02月27日

やっぱり英国病(涙;;)

3/14-18 に Oxford で開かれるセミナー、2/14 に申し込んだのに、いまだに確認の返事なし(まぁ近場だからいいんだけどさ)。でも、3/31 のミルトンキーンズ(Open University)の学会の方は、速攻で確認の email が届いた。この違いはなんだろう。火を見るより明らか。前者はオックスフォード、後者は売り出し中の放送大学、それだけのこと。事務処理の効率(顧客サービスの質)は伝統の重さ(市場独占度)に反比例。
しかし、Royal Mail の350 年(!)続いた独占はいよいよ終わる ようですネ。これもサッチャーのおかげではないかと、わたしのような quite a stranger は思うわけですが、最近見つけたサイトなどでは、サッチャリズムの過酷な現実と人々の怒りがイギリス映画の原動力になっている とかいうような見方もあるようで。。
以下は、私自身の素朴な「英国病」イメージ。イギリスには「モトから貴族」と「労働貴族」と「ホントの労働者」の三階級がある。英国病の原因は、「労働貴族」が労働組合の力を背景に賃上げ(生活向上)を要求し続けたこと。(国営)独占体の殿様商売状態もこれを容認しつづけた。働きもせずに賃上げだけ要求するんだから、生産性低下、物価上昇、国際競争力低下、失業率上昇は必至。終身雇用と物価スライド賃金に守られた労働貴族の怠業の裏で、しわ寄せはすべて「ホントの労働者」にふりかかった。産業を支える「ミドルアッパー」は高額の所得税にたまりかねて労働意欲喪失・海外流出、低所得層の賃金は物価上昇に追いつけず実質賃金はどんどん低下、失業率もどんどん上昇して、社会不安は暴動に至る。で、サッチャーの功績は、この根本因(労働貴族と殿様商売)の除去にとりかかったこと。

ちなみに、イギリス映画は(素人の私にも)とても面白くて、Screen Select で DVD を次々と借りている(全部見ている時間がないので後で鑑賞できるように このあたりのソフトでバックアップ)。特に、「ラブ・アクチュアリ」で冴えない中年歌手を演じた Bill Nighy の虜になってしまって、彼の出演作はほとんど借りた^^;やはり代表作 Still Crazy は良い。主人公が日本の禅に凝っているところも好きだし、昔のようには動かない自分の頭と体にヤケになって「俺はまだ50ではない!」とケーキを投げつける場面、主題歌のFlame Still Burnsも良い。

2005年02月14日

Guardianは噂の真相?

すぐ下(↓)に引用した英国ガーディアン紙の報道、誰も気づかないのかなぁと思ってたら、やっと今日出てきました。こちらなど(※目のつけどころが私とは全く違うんだけど^^;)。
ところで、ガーディアンといえば、1821年創刊マンチェスタ・ガーディアンの流れをくむ、英国三大「高級紙」("quality paper")のひとつ(あとのふたつは、タイム紙とデイリーテレグラフ紙)だそうで。この「高級紙」の意味がようわからんのですが、とはいえ、高級紙でない新聞=「タブロイド紙」のことを 「扇情的記事が多い」という風に、ガーディアンの編集長自身が言っているようですから、まぁ、ほとんど無意味な区別かと・・・^^;

2005年02月10日

薄氷を履む第一戦

日本2−1北朝鮮
ほんとにハラハラドキドキ^^;でも、J-NET速報で感激もひとしお大きく;;しかし、なんでいつもこ〜なんだ?「1年前と同じことを繰り返した・過去を生かせず残念」(中沢選手)、これはやっぱり監督の問題では?例えば、イングランドは、世界ランク115位(アゼルバイジャン)とやるときも先発はベストメンバーだった(※ベッカムはこの日は警告累積で出場停止)。
なお、「北朝鮮の国歌が流れた時、日本人サポーターは紳士的だった。『ああ、すてきなことだな』と、胸がいっぱいになりました」とか、「スタジアムを出るときに、日本のサポーターがバスに向かって手を振ってくれたのがうれしかった」とかいうのは、日本代表の国際試合ではあたりまえのこと(フランスW杯の思い出)。一方、Guardian の記事では、団体役員("an official from the pro-Pyongyang body the General Association of Korean Residents in Japan")が 、「日本の政治家やメディアは北朝鮮に対する悪感情を意図的に扇動している」と捲し立てている。「文化とスポーツは政治を超越する」とも。「政治とスポーツは別」なんて野暮な言い方とはかなりニュアンスが違って、ああ素敵な表現だなとおじさんも胸がいっぱいになりました。

2005年02月05日

BHPS

(St.Andrews の手前の) Stirling で開催された セミナー に参加(ちゃんと仕事してますから^^)。

参加の動機は BHPS (British Household Panel Survey) と呼ばれる調査資料に関心をもったこと。日本の国勢調査などより調査項目は多岐で詳細、さらに「パネル」調査、つまり1991年にランダム抽出された同一人を、10年以上、毎年、追跡調査している(政府予算で少なくとも2009年までの継続がすでに保証されているらしい)。バッキンガム大学の図書館に問い合わせたら、即日(一時間足らずで)、提供元(エセックス大学)から利用許可を取り寄せてもらえた。至れりつくせりの説明文書、多くの統計ソフト用出力のサポート、さらにわざわざ教育用のサブデータセットまで準備されている。このへんは好きよ>イギリス^^。

※ 日本でも、どこかの政府系研究機関が(もっと小規模ながら)似たような個票調査をしているが、数年前にゼミ生の卒業研究に使わせようと思いたって調べてみたところ、主たる利用者の所属機関・身分とか研究成果発表の義務とか面倒な制約がいろいろあって、結局、利用を断念したことがあった。また、この個票調査データを取り寄せた某公立大院生から「データをどう処理していいかわからない」という相談を受けたこともあって、見てあげたら、なるほど、旧メインフレーム(IBM、MVS互換機)の固定レコード書式(BLKSIZE=xxx, LRECL=xx, RECFM=FB,..なんて知ってる人はもういない)でおさまっていて、全部 Excel と TSP で処理できるかたちに変換してあげたことがあったのだが、こんなことはまったく意味のないこと(わざわざ不便なままにして利用を制限しているだけのこと)。

で、セミナー自体は、ギスギスした?経済学の世界とは一味ちがう大らかさがあって、楽しかった。例えば・・・

  • 学会ポスターに載っている数式が間違っていて(かなり stupid な間違い)、最初は印刷の誤植かなとも思ったが、喫煙ルームで出会った先生がた数人に聞き取り調査^^;してみたところ、「この式おかしいですよね」--「え・どこが?」「わたし・わからない」という感じ。ちなみに喫煙ルームとは校舎の中庭、私は携帯灰皿(がわり)で始末していたが、ほかの人はどんどんポイ捨て。Univ.of Glasgow のおじさんは常連、たまに Cambridge のおばさんもやってはった。
  • 「有用なデータをいっぱい準備しています・メモリースティックを是非ご持参ください」ということだったので指示どおりに持参したのだが、主催者側は「メモリースティック」という用語を「USBメモリー(ストレージ)」を指す意味で使っていたようで、私が持参したソニーの純正メモリースティックを見せてあげたら、「これはなんだ・どうやって使うんだ」としばし固まっておられた。こういう用語はちゃんと調べて正確に使ってよね^^;
  • 「SPSSは古い・STATAはすばらしい・STATAを使うべき」って、んなものどっちもおなじ^^;研究者なら商用ソフトは捨てて R を使え。(※後で調べてわかったことですが、進んだ所(Lancaster大学がこの分野の拠点校らしい)では、 R を使って、その上にSABREというフリーソフトも開発しているようです。)などなど。
あと、夜に抜け出してスターリングの町で飲んでたら見知らぬおじさんと仲良くなって、行きつけの会員制クラブに連れて行ってもらえた。スターリングの軍人さんたちの友好会らしく、顔に傷のあるお年寄りから「俺は日本軍の捕虜だった」と言われてちょっとドキリ。わたし、7年前に天皇が女王に招待されて英国に来たとき(元日本軍捕虜がかなりはげしい抗議デモをした時)にもマンチェスタにいたんですね。ダイアナの葬式にも遭遇したし、ラッキー?な体験をいくつもさせてもらっています。そういえば、7年前に訪れたエディンバラ城には、たしか、日本兵の遺品(千人針や武運長久の寄せ書き日の丸)が生々しく展示されていて、思わず足を止めて一時間くらい眺めていた^^;ことなども思い出しました。さらに、今回一泊だけ利用したB&B、ダイニングルームになぜかスコットランド旗・イングランド旗・日章旗が飾ってあって、部屋は超豪華、£35(シングル)は破格の安さ、私がイギリスでこれまでに利用したB&Bのなかでは、抜群の最高。Stirling は Perth, Edinburgh, Glasgow のちょうど真ん中くらいで観光にも便利そう、気候が良くなったら再訪しよう。