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2008年02月28日

ディーリアスを教えてくれた彼女

自宅近くの図書館でなんとなく手にとった本(『心の旅』宮本英世)を立ち読み、「ディーリアスを教えてくれた彼女」という短編が印象に残った。筆者は、青年時代から40有余年にわたり、クラシック音楽=金持ちの趣味=「自分のような貧乏人には高嶺の花」という「偏見」を抱き続けているそうだ。しかし、現在の職業は、名曲喫茶の経営者。
この方(以下、「筆者」)は若い頃に、友人の紹介で、裕福な家庭のお嬢さんとおつきあいをしていた。環状線・某駅に近い高級住宅地にある彼女の実家には、輸入ものの高価なLPレコードが山のようにあり、彼女は、1960年代当時の日本ではまったく知られていなかった作曲家の名前をつぎつぎと挙げては、筆者を「威圧」したそうである(といっても、イヤミな風でもスノッブでもなく、ごくごく自然に知性がにじみ出るような感じで)。そのなかに、英国の作曲家ディーリアスの名があった。筆者は、「イギリス人らしい中庸と抑制のきいたその作風」に魅せられ、彼女の豪邸を訪ねるたびにディーリアスをリクエストした。が、ある秋の日、この淡い交際に転機が訪れる。彼女は、筆者の下宿を見てみたいと言い出したのだ。四畳半一間の下宿住まいだった筆者はあわてて、とても見せられるような部屋ではないからと繕った。彼女からの誘いが間遠になり、やがてぷっつりと途切れたのはそれから間もなくのこと。「今でもディーリアスを聴くと、二人して聴いたあの部屋や窓からの眺め、静かな町並みや欅などが鮮明に蘇ってくる」そうである。
青春の恋の傷手は根が深い^^。これほどの経験者が語るのだから、やはり私らのような貧乏人には高嶺の花なのかもしれないが、とりあえず、ディーリアスを Amazon に注文した(名匠 Sir バルビローリ指揮の管弦楽集2枚組が、たったの2185円 ^^)。

2008年02月25日

コピーライター

この一年ほど、しばしば、自称「プロ・ライター」のいいかげんな仕事の添削をしている。さきほども(約10分ほどの時間をかけて^^)、「プロの仕事」を添削した。大学案内の「経済情報処理演習」の紹介文。「プロの仕事」のほうは掲示を控えるが、私は一言一句残さず全部を書き換えて、以下のようにした。

PC操作とルールの基本をおさえて、経済社会情報の賢い正しい活用法を学ぶ。
Ia では主にプログラミングの基本作法を、Ib ではネットワーク資源(主に経済社会情報)の活用とデータ処理の基本を実習します。賢く効率的に、正しく安全に、経済学でコンピュータを活用していく術を学びましょう。
シラバスのどの部分に着目してどうアピールするか、当然ながらこれがポイントなんだけど、初校であがってきた「プロの仕事」は、単に字数をあわせただけのものだった。こちらが代わりに仕事をするのをいいことに、年々レベルが落ちているような気もする。
まぁ、デンオンはデノンに、松下はパナソニックに。そのうち、広告も Web サイトもかっこいい横文字になって、中国人かインド人に発注する時代が来るだろう。

2008年02月23日

積ん聴

↓のデュプレにいたく感動したのがきっかけで、クラシック音楽の CD を系統的に収集してみようと思い立った。昔は高価だったはずの名盤の廉価盤が多く出回っていて(特に輸入盤は安い)、音質も向上しているようだ。基本的には、美しい音に感動して癒されたいだけなので^^、いつまで続くかわからないけれど。。まず、院生時代に愛聴したモーツァルト・ピアノ協奏曲の20番台から(たとえば27番の第三楽章などは大学院生必聴だろう。最近はあまり言われなくなったのかもしれないけれど、かつてこの章の主題は「諦めの朗らかさ」あるいは単に「アキラメ」と呼ばれていた^^)。内田光子やハスキルなど、主としてネット上の世評に頼りながら購入しているうちに、だんだんと対象範囲が広くなってきて、そういえば昔に少しだけかじった覚えのあるアルゲリッチや、チョン・キョンファ、ムターなども。現在は、ハスキルがお気に入りのトップで(清貧の生涯を知って^^)、内田は確かに上手いが考えすぎで工夫をし過ぎじゃないか、などとテキトーな素人談議を(連れ合いと)したり。それにしても、なぜか女流独奏者のものばかりを集めていることに気づき、方向修正。同時にだんだんと大胆に(面倒に)なってきて、全集ものにも手を出し始めた。ベーム VPO のブラームス、バーンスタインのマーラー、インマゼールのモーツァルト、カラヤン BPO のブルックナーなどなど。

しかし問題は、こうして集めた CD をいつ聴くのか、ということ。かなしいことに、拙宅の場合、適度な音量で(周囲への迷惑なしに)、かつ自分も集中して(周囲の騒音なしに)聴ける時間帯がほとんどないこともわかってきた。ヘッドフォンで聴けばいいわけだが、拙宅の(中途半端にこだわりの)デジタルアンプにはヘッドフォン端子なんていう余計な?ものはそもそもついていないのだ(決して高価なものではありません、念のため^^)。

追記) hmv の特価セールで、ベートーベン100枚組全集が、なんと \15000 (1枚あたり150円)で売られている。ショッピングカートに入れかけたが思いとどまった^^。

追記 Feb/27) ↑のベートーヴェン、\17000 に値上げしていた。さすがに hmv は、価格調整が速い。ボクはやっぱり買わないけど。。

2008年02月08日

ジャクリーヌ・デュプレ

試験期間中には無性に、試験とは無関係の本を読みたくなる。仕事の目処が見えてこない時には、気分転換にかけたレコードを夜明けまで聞いてしまったり。よくあることですね(ボクだけか)。ここしばらく、ジャクリーヌ・デュプレに、はまりっぱなし。難病で早逝した「悲運の天才チェリスト」。彼女のために作られたとまで言われるエルガーのチェロ協奏曲はもちろん、定番のドボルザークなども彼女の演奏がいちばんと思う。「名匠の名盤」と称されるものもいくつか聴いてみたけれど、激しさと悲しさにおいてデュプレに優るものはなし(比類なきジャクリーヌ・デュプレ)。

# まぁ、偉そうに言うほどクラシック音楽を聴いてきたわけでもないし、映画(Hilary and Jackie)の影響も多分にあるんだけど。

2008年02月06日

NIME-glad

今年は、単位懇願(メールと直接交渉)に来る学生が多い気がする。冷たくキビしくあしらわざるをえないので(けっして本意じゃないんだよ)、恨みを買っているのではないかなぁ。ということで、ひさしぶりに、自分の名前(荒木英一)で google 検索してみた(荒木 どうよ、荒木 氏ね、などでもやってみたほうがいいか?)。

ところが、まったく関係ないところで妙なものを発見して、ちょっと驚いた。

国立(現・独立行政法人)メディア教育開発センターのNIME-glad e-Learningコース に、私の講義資料ページが無断でゴッソリと掲載されている(許諾した覚えなし)。無断リンク自体をむやみに拒否するものではないし、ちゃんと紹介してもらえるならば、まぁそれはそれでいいんだけども。。しかし、せめて一言あるべきじゃないのか?(他にも指摘したいことはいろいろとあるんだけれど・・・)。

2008年02月01日

フィドラー田淵ほか

アメリカ在住の大物バイオリン弾き。本学 OB と聞いて、とりあえず、「ショージ田淵物語」という紹介文を発見したので、メモ。

アメリカのAmazon.com に注文していた、ロギンス&メッシーナのCDが届く。70年代カントリー・ロックの不朽の名作(とボクは思う)「On Stage」(日本のアマゾンでは中古しかなくて \9108 の値がついていたから)。反戦歌Golden Ribbons。棺桶に入って帰ってきた若者、Golden Ribbon は魂を失って手に入れた勲章・・・なつかしいねぇ、というわけで、昔の名盤 CD を追加注文(実はあまり聞いたことのない、ELP「展覧会の絵」とディープ・パープル「メイド・イン・ジャパン」)。

追記) 音楽 CD/DVD は、アマゾンより HMV のほうが在庫も多く安いようだ。上のロギンス&メッシーナも、アマゾンに中古出品している日本の業者はボッタクリの高値をつけているが、HMV は、誠実に、米国直輸入の価格付けをしている(こんなところにもパラダイス鎖国が・・・)。