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2008年10月31日

たのもしいヤツ

頼もしい円(なんて言ったら、あちこちからお叱りの声が・・^^)。この1ヶ月ほど、すべての洋書は Amazon.UK から日本円決済で購入。ウェールズの歌姫 Katherine Jenkins の新盤も UK から、spooks ↓の残りのシリーズもすべて UK から、この機会にいろんな DVD もすべて UK から、日本円決済で^^。

ところで、たのもしいといえば、本日5限の経済情報処理論で、最前列の席にどこかで見た感じの背広姿の若い男が座っている。よく見ると、10年前のゼミの卒業生。会うたびに立派になっていく様子が、ほんとうに頼もしい。彼は、超一流企業に就職を決めて管理職に出世した今でも、桃大からひとりでも多く自企業に採用しようと、毎年、本学の就職対策講座で熱弁をふるい、目をつけた学生には個別に細かな就職指導をボランティアで続けてくれている。世の中、すてたもんじゃない^^。こんなに頼もしい男子はいるんです。というわけで、彼と難波で深酒、いま戻ってきたところ(日付が変わってる^^)。

2008年10月25日

オンライン動画の教材化

TEDMIT.World、さらに YouTube などで提供されている動画を教材として利用するには、当該サイトからストリーム配信される動画を一時的に教卓のローカル PC に保存して、(本学の場合には)Windows 環境(Windows Media Player)で再生せねばならない(講義の本番中にネットワークが混んでいてスムースに再生できなかったなんて、お話にもならないから)。昨日、来週の講義用ビデオを準備するために、久しぶりにこの種の作業をしたので、ワタシのやり方を紹介、というかメモしておく(数ヶ月もすると全部忘れてしまって、また一から調べ直して試行錯誤する羽目になるから^^)。

【TED の場合】
(1) 動画をダウンロード。mp4 形式のファイルが得られる。
(2) Any Video Converter (AVC) のフリー版 などで、mp4 から wmv 形式(Windows Media Player)に変換。
(*) この AVC は Windows PC 版しかないけれど、iMac 上の Windowsエミュレータ(Parallels Desktop)で問題なく作動する。

【YouTube の場合】
(1) Firefox の アドオン DownloadHelper でダウンロード。flv 形式の動画ファイルになる。
(2) 上の AVC を用いて、flv から wmv 形式に変換。
(*) なお、VLC などの再生ソフトならデフォルトで flv 形式の動画を再生できる(こちらは、Windows版、Mac版、Linux版が揃ってる)。
(* コメントを頂いて追記)。Youtube 動画の URL の末尾に "&fmt=18" を付加すると若干解像度が高い mp4 ファイル、"&fmt=6"を付加するとやはり若干解像度が高い flv ファイルが得られる(High Quality on Youtube)。

【MIT.Worldの場合】
(1) いったん Real Player で再生させて、動画本体の URL を確認(手元の Real Player for Mac ver11 の場合には、ウィンドウ→クリップ情報)。Net Transport でダウンロード。rm 形式のファイルが得られる。
(2) AVC を用いて、rm から wmv 形式へ変換。
(*) Net Transport も Windows版しかないけれど、iMac の Parallels Desktop で問題なく作動する。

なお、iPod や AppleTV で再生するには、いずれの場合も (2) で wmv へ変換するところを mp4 に変換して、iTunes のムービーに放り込めばよい。WIndows では上の AVC などで。MacOSでは iSquint などが使える。

2008年10月24日

日本の貧富格差

留学生も受講している講義(経済学特講)では、今週・来週の二週間にわたって、日本における所得分配の話題をとりあげている。今週のポイントは次の三点。
(1) 「OECDの貧困率指標では日本は世界で二番目の格差社会」というような主張はおかしい。そもそも各国内での相対的貧困率を国際比較するのはおかしい(たとえば、日本の貧困層は中国の貧困層より明らかに豊かだが、中国の貧困率は日本より小さい)。また、貧困率の数値は(計算のしかたで)10%前後も変わるような性格のものだが、OECD が国際比較のために各国の統計資料を慎重に揃えているかどうか疑問。
(2) 「ジニ係数の増加に見られるように日本では格差社会化がどんどん進んでいる」というような主張はおかしい。つとに指摘されるように、ジニ係数の増加は社会の高齢化によるものであって、格差社会化とは無関係。
(3) 「小泉純一郎以来の保守政権が行った新自由主義?政策が格差拡大に拍車をかけた」というような主張はおかしい。貧困率は1980年代からほぼ一定、ジニ係数の増加も1980年代からはじまっている。

が、この話、実はほとんど反応がなかったのだ(涙)。ボクのプレゼンがまずいから?でも、「日本は格差社会だ」とか「日本はもうダメだ・これからどんどん貧しくなっていくぞ」とか言っても、「こんな豊かな国に住んで、なに言うてはりまんのん、わてら全然わかりまへんわ〜」という感じもあるのでしょうか^^。

などと悩んでいると、OECD が最新の統計を発表したらしい。それによると、小泉政権以後の日本ではジニ係数も貧困率も低下している。もう来週は、準備した講義をやる意味がない。パソコン演習+ビデオ鑑賞に切り替えよう(この禁じ手を使い始めると、どんどん堕落していきそうな気も・・・^^)。

なお、鑑賞予定のビデオは、YouTube にも掲載されている Debunking third-world myths with the best stats you've ever seen。世界のフラット化(平均寿命、平均所得、所得分布の変化)をみごとなアニメーションで見せてくれる。プレゼンターはスウェーデンの学者で、英語もわかりやすい。

2008年10月15日

Spooks ( MI5 )

Spooks -- 2002年から毎年放映されてきた BBC の人気ドラマシリーズ。英国では昨年放映済みのシリーズ6が、いま日本の BS11 で、「MI5」 というタイトルで放送されている。番組表からたまたま見つけたんだけど、毎回、手に汗にぎる展開で、ハラハラドキドキ。すっかり、虜になってしまっている。同じスパイもので、BBC が2003年に制作した Cambridge Spies では、ひたすら頼りない、童貞の二世小役人を演じていた Rupert Penry-Jones 。彼が、このドラマでは、イラン大使の奥様をたらしこむ、ひたすらかっこいいスパイ役で大活躍している。ちなみに、ストーリーの基調は、アメリカをはじめとする他の大国が狡賢い策略で小国を搾取しようとするのに抗して、英国(の一部の正義漢)だけが、誠実に、弱者の利害を守りぬくというもの。たとえば、イランと戦争をはじめる口実づくりのためにイランの核開発を助けようとする CIA の策略を、MI5 が妨害して、真の平和条約締結のために努力するといった調子。米国=悪の枢軸、英国=正義の味方。そういえば、2005年エジンバラ G8 サミットの直前(つまり、Live8 Concert の直前)に BBC が放映した The Girl in the Cafe では、一介の少女の言葉に突き動かされた英国政府代表が、他国の首脳を説得して、先進国の国内農業保護を撤廃させてしまうのでした^^。

というわけで、とりあえず 2006 年までさかのぼって、Spooks のシリーズ4からシリーズ6まで(全30話)を Amazon.UK に注文。航空送料を含めて、総額 48ポンド(現下の円高にかんがみて^^、日本のクレジットカードで決済、9000円未満)。しかしその後に、Amazon.JP で調べてみて唖然。日本では、25話のみがなんと 28000 円!(ボッタクリ・・・)

2008年10月07日

経済学は人間学?

昨日昼休みに、2010年向け大学案内パンフレットの業者との打ち合わせ。
別の業者が作成した大学院案内パンフレットの キャッチコピー に閉口していたこともあって、「もっと厳粛に・もっとアカデミックに」とこだわりすぎたかも・・・。で、この打ち合わせのなかで、キャッチコピーの一部を(直接に)貶してしまった(ライターの方にはホントにごめんなさい)。実は、大学院案内のものほどおかしくはなく、ちょっとひっかかるという程度なんだけど、「経済学は人間学」というフレーズ。

ある一方向に怒濤のように急速度で移動していくバッファローの一群がある。それぞれのバッファローにはそれぞれの意思があり、なかには違う方向に進みたいと考える者もいるのだが、なにせ流れが急なので、群れに従って、群れと同方向に進むしかない --- これは「疎外」という言葉の意味を説明するために大塚久雄が使った比喩(をパラフレーズ^^したもの)だが、崖の上からその様子の全貌を眺めているのが、経済学者。彼の役割は「疎外の構造分析」である。つまり、なぜ群れがその方向に急速で移動するのかを解明すること。この際に、それぞれのバッファローの心理や行動の分析はどれほど重要な意味をもつのだろう。まぁもちろんいくつか思い当たる点はあるが、とりあえず、そういう側面を重視する人は少数派だし、うちの学部にはそういうことをやる人は未だいない。

それにしても、どこからこんなフレーズが出てきたのかとググってみて、すこし驚いた。『現代経済学の巨人たち』(日経新聞社)という本のなかで、G.S.ベッカー(人的資本論)を紹介する章のタイトルがこれになっている。「ベッカー、経済学は人間学」。ここからの引用かな。。でも、結婚という行動までも「代表的個人の合理的計算」によって説明しようとするシカゴ学派のアプローチと、「人間学」がどうつながるんだろう^^。既に廃刊になっているので、Amazon で中古本を注文してみた(175円)。

追記 11/Oct)中古本が届いたので、「経済学は人間学」のくだりを一読してみた。が、記述は曖昧^^(どうやら、ベッカー教授は若い頃に「人間学」に興味を持ち、経済学より社会学を志したということらしいんだけど・・・)。まぁ、ともあれ、ベッカー教授の業績は、教育や結婚などのあらゆる人間行動を、代表的個人(個々の特質を取り除いた平均的抽象的な仮想人)の合理的計算によって説明しようとするシカゴアプローチに先鞭をつけたということだろう。「経済学は人間学」ではない。なお、この本は廃刊になっているが、同じ出版社から同趣旨の新刊が出ていて(『経済学・名著と現代』日経新聞社)、ベッカー教授の章の執筆者は変更されている(新刊のほうは、明快で含蓄に富む文章になっている)。

2008年10月04日

秋学期のはじまり〜

一週間のウォーミングアップ期間が終わって、今学期もほぼ見通せた感じ。終わりが見えたということではもちろんなくて、どれくらい大変になりそうかがだいたい想像できる^^。英語講義への出席者は、独逸2名、印度2名、中国1名、日本10名ほど。欧印系は、あいかわらず愛想いいけど、頭も良さそうだな〜。ドイツ人留学生は、先回の教授会で流ちょうな日本語で挨拶をしていた人だと思うんだけど、英語も相当なものですよ(困るな〜^^)。経済情報処理論には、社会人聴講生がひとり混じっている。春学期には元K大教授がボクちゃんごときの計量経済学の講義を受けていたんだけど(いくら「オープン」でもこんなケースはチェックして、はじいてくれよ^^)、今学期の人もどこぞの企業の元開発部門あたりではないかと勘ぐって、今日、鎌をかけてみた(どうやら、非IT関係のようです、まだ油断はできないが^^)。まぁ、こんな風に一喜一憂できるのも幸せなことかもしれませんけど。。

2008年10月01日

紅茶庵

火曜日の午後、妻とふたりで、十三の「紅茶庵」というジャズ喫茶へ。客はボクらだけだった。ジャズ喫茶といっても、本格的な紅茶専門店で、オーディオ装置もただものではない。店のまんなかにあったのは、Essence という、高級フルレンジスピーカ。低音を極限まで絞った渋い演出。ジャズはぜんぜん知らんけど、ピアノの澄み切った音色、粒だちというかなんというか、素晴らしい。帰宅してから拙宅の装置で同じような CD を再生してみると、なんなんだ、このブヨブヨは・この濁りは・このドンシャリは・・・^^。次回はひとりでゆっくりと行こう。

ちなみに、紅茶一杯が \800 ^^で、器のメニューまであって、器から選んでいきます(ボクが選んだのは、1997年ウェッジウッドの SAMURAI というカップ、たぶん Stoke on Trent あたりで安売りしてるやつかもしれんけど^^)。アフタヌーンティーとのセット(\1600)で注文。アフタヌーンティーというのは、サンドイッチ+スコーン+ケーキ+etc. の、英国伝統の豪華な「間食」メニューでして、イングランド中部 Woburn Abbey という豪邸に住まわれた公爵夫人が考え出したものだそうで。バッキンガム滞在中に何度か訪れて(近かったから^^)、たまに本場オリジナルを食しましたが、サンドイッチとケーキはさすがに日本のほうが圧倒的に美味いと思う。ただし蛇足ながら、銘水や紅茶の入れ方に細かくこだわるあたりは、いかにも日本の店^^。まぁ、日本のお点前にあたるものなんぞ英国にあるはずないだろうし、高級カフェでもたぶんティーバックでいれとるんとちゃうやろか。水なんか、選ぶもなにも、ロンドンあたりはタップウォータ(水道水)じたいが硬水なので、なんもせんでもおいしい紅茶になるらしいし^^。