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2011年09月27日

秋学期のはじまり〜

エレベータであう人ごとに「はじまってしまいましたネ〜」と言葉をかわした月曜日。1限目の英語講義に、英語圏ネイティブの留学生が二人やってきた。
たかだか10名を前にして I'm so surprised at this BIG audience、ボクの名前は「英一」、この漢字はEnglish No.1という意味だけれど to be honest, ボクの英語はそんなにうまくないからね〜と言うと、いやいやそんなことはないよと首を振って笑ってくれる --- 例年どおりのスタートだったが、話を聞くと、ひとりはインドの名門大学で経済学を専攻する大学院生だった。かの国からは覚えているだけで4人、いずれも particularly excellent な秀才だった。数年前には社会学専攻の院生もいたが、今回はズバリ経済学専攻らしい(そんな秀才中の秀才がウチに来てナニするの?と、即座にはどうしても思ってしまうんだけれど、まぁそこは・・・)。簡単なプログラムを書いてシミュレーションすれば難しい統計学の定理の意味もある程度把握できる、というようなことを話したら興味を持ってくれたようなので、今年はこの線できまり。日本経済の話なんかしても、外人はもう興味を持たないだろうから。

2011年09月19日

東京の風景

東京には別段に深い思い入れがあるわけでもないが、9月上旬にはほぼ毎年のように東京に居るので、自分自身を定点観測する良い機会になっている。

出張の折りに数十枚ほど撮っていた写真を、今日、現像した(すっかり忘れてた^^)。Camera Raw(すなわちBridgeとPhotoshop)がようやく新しい Pen E-P3 をサポートしたので(※RC1)、作業がとても効率的になった。オリンパスがフリーで配布している純正のRaw現像ソフトは遅くて使いにくい。オープンソースの RawTherapy + Gimp なども以前から試しているが、まぁこういうジャンルでは、商用ソフトとフリーソフトの差は(話にならないほど)大きい。




市ヶ谷、恵比須(Pen E-P3 + Voigtlaender 58mmF1.4)

上段の鳥瞰図は、eラーニング協議会が行われた法政大学で(ご自慢?の超高層ボアソナードタワー最上階から飯田橋方面?)。中段は、私情協大会が行われたアルカディア市ヶ谷の玄関前から、外濠公園のベンチで昼食をとる人たち。会合の休憩時間にちょっとだけ、カメラを鞄からとり出して撮影^^。
下段は、写美(東京都写真美術館)前の広い通路にて。この右手の壁にキャパの巨大な写真が飾られている。恵比寿ガーデンプレイスの一角にあり、ひと昔前なら高級店が軒を並べお洒落な人たちが颯爽と闊歩していそうな所だが、いまや最大店舗はコンビニ、高層階のレストラン街にも庶民的な店が多い印象だった。

2011年09月16日

社会科学とコンピュータ

「スパコンがアラブの春を予測した」そうだ(元記事はこちらなど)。

研究内容の原文を追っているヒマはボクにはない。が・・・記事内容から推測するに、予測手法はテキスト・マイニング(某大な文字データの山から「宝を掘り当てる」分析手法の総称)で、ニューヨーク・タイムスの1945年から現在までの新聞記事(1億件超)をいくつかのグループに分類したようだ。伝統的なクラスター分析のようなものを想像すると、似通ったものどうしをグループにまとめるわけだからサンプル間の類似性を測らねばならない。全ペアの組み合わせをとりだして類似性を検討するなら、サンプル数が10個のとき10*9/2=45回の反復計算、100個なら100*99/2=495回、1000個なら499500回・・・1億件超の新聞記事についてやるとしたら5000兆回の反復計算が必要となる。なるほどスパコンは必要なのかもしれない(1回の計算時間を1マイクロ秒=10-6=0.000001秒とすると5000兆回の反復には159年もかかる、1ナノ秒=10-9秒なら58日、1ピコ秒=10-12秒でも1.4時間ほど。ちなみに現在の最速PCでは100GFLOPS、つまり1ナノ秒に100ステップの演算速度だから、数十日以上はかかるというところだろうか)。で、分析結果は・・・歴史的な大事件が起こる直前には、あるグループ(「悲惨」などのキーワードを含む「否定的論調」の記事グループ)の記事の数が増える傾向にあることがわかったそうだ。よって、このグループの記事数の増加は歴史的大事件が生じる前兆である、ということらしい。

たしか、NY Times 日本支局は東京の朝日新聞本社内にあるそうだから、朝日新聞を読んでいれば、日本の重大事件は予知できるということか。そういえば、むかし、競馬に凝った友人が、前日のスポーツ紙の記事を分析すれば勝馬が確実に予測できるというような話をしていたが・・・。この研究に対して「すばらしい」という感想コメントを寄せている人がいることに驚きを禁じ得ない。やはり、社会科学を学ぶことは情報リテラシーの涵養に必須である。コンピュータを活用した経済分析、(超不人気科目の)計量経済学も、まだまだ存在意義はあるということなのだろう。


電線スズメ工場空地犬カップル(拙宅前のいつもの風景)

この気晴らしは、Pen + m.Zuiko 45mm F1.8 で。Pen E-P3 にキットでついてきた標準ズームレンズがいまひとつなので、単焦点を2本(↓25mmF1.4と↑これを)買い足したのです。いずれもこの夏の新製品、安価でよく写り抜群のコストパフォーマンスと海外の中立サイトで絶賛(たとえばLensTip.com)。あぁ写真を撮りに行きたいな〜。

2011年09月15日

あせり、気晴らし

仕事が捗らない。論文のメドがなかなかたたず、なんだかんだと逃避して、昨晩はサーバの更新作業(の手前の作業、Killerが出たそうでとりあえずそれの対策だけ)。いや、更新作業は新学期がはじまるまでには済ませたい重要案件だけど・・・。

寄る年波というのはおそろしいもので、自分でも呆れるほどの不効率。でも、若い頃に一所懸命にやったことは体が覚えていて、未だに生きていると思う(風前の灯ながら?^^)。今の世の中も、日進月歩の革新的変化などといっても、変化はおおむね連続的なものなのだから、懸命に学んだ基礎知識がムダになるなんてことはない。ただし、学ぶとは基礎からみっちりと積み上げていくこと(まさに迂回生産の原理)、流行の知識をうわべだけ蓄えてもあまり意味はないということだね。


近所で気晴らし

↑この気晴らしは、Pen E-P3 + Leica Summilux 25mmF1.4 で撮影。「ライカ・ズミルックス」といっても、実際にレンズを作っているのはパナソニックで、「ライカ」の名前を借りているだけ。どうりで、シャープで軽量、かつリーズナブルなはずだ?

レンズのブランド名は面白い。旧ミノルタ(ソニーが吸収)の「ロッコール」は六甲おろしの西宮で一貫生産されたから、ペンタックス(現Hoya、リコーが吸収予定)の「タクマー」は「切磋琢磨」からかと思いきや実は創業者の弟さんの名前から、オリンパスの「ズイコー」は高千穂(旧社名)に住むオリンポスの神々が発する「瑞光」が連想されるが実は瑞穂光学研究所というところで開発されたから、ツァイスの「プラナー」は plain(平坦、つまり中心から周辺まで性能が均一)から、フォクトレンダーの「ノクトン」は Nokt(夜、つまり夜でも使える明るいレンズ)などなど。で、ライカの「ズミルックス」は、ラテン語の Summa(supreme, 最高の)+ Lux(ルクス, 照度の単位, 光)という意味だそうだ。(以上すべては WikiPedia などなどのサイトよりほんの数分で入手した情報による、なんとも便利な時代になったものだとなぜかあらためて感動^^)。

2011年09月10日

Brave Blossoms

昨晩遅くに、長期ロードより帰宅。どうせならと一日だけ東京滞在を延ばして、写美(東京都写真美術館)の江成常夫展と鬼海弘雄展を見てきた。江成「鬼哭の島」は、旧日本軍の太平洋諸島での戦いの痕跡を追ったもの。(5775円はちょっと高いので)写真集まで買うつもりはなかったが、トラック諸島もちゃんと取材されていることがわかり、その場で Amazon.JP に 1-Click 注文(蛇足ながら、トラック諸島は、少年兵だった私の父が米軍戦闘機に背中と利き手の指をやられた場所なのです^^)。しかし、衝撃的だったのはむしろ、鬼海「東京ポートレイト」のほうだった(実は鬼海氏のことは名前も知らず、「東京に行くならコレ必見」と本学出身の某写真家兄から教わったばかりだった)。人というのは誰しも特異で、どこか醜くどこか愛らしい。ひとりひとりがどれだけ波乱に富んだ哀しい過去を背負っていることか、展示された一枚一枚の写真から想像力をかきたてられた。哲学科卒→トラック運転手→マグロ漁師→写真家という鬼海氏の経歴も魅力的^^。

なでしこも無事、ロンドン五輪の切符を手にいれてめでたしめでたし、と思いきや、ラグビーのW杯が開幕。Japan の呼称は the Brave Blossoms、今日のフランス戦ではたしかにすばらしい勇気とチームワークにひたすら感動。眠れぬ夜はまだ続く・・・って、あと二週間で論文1本と秋学期の講義準備(ほぼスクラッチから)、そういえば学部サーバの更新作業も・・・。

2011年09月08日

出張中@東京

iPhoneしか手元にない出張の「長期ロード」中につき、仕事メールへのご返事が少し遅れておりますが、ご容赦下さい。今回の宿泊は御茶ノ水の共済会館(東京ガーデンパレス)。昨日の朝は、私情協大会が行われている市ヶ谷まで歩いてみた。聖橋から明治大学、神保町の古書店街、九段下から法政大学、靖国神社の境内を通り抜けて、私学会館まで。「白雲なびく駿河台」、「若き我らが命の限り」、明治や法政の校歌の一節を思い出す。都心のど真ん中に文化と伝統の香りがそこはかと・・・このエレガントさはやっぱり大阪には無いものかも^^。

お仕事(私情協大会)のほうは、例年のように一日目の話題が目玉。今年は、就業力とかOECDの Key competence とか最近よく語られる抽象的なキーワードをめぐって、かなりお偉い財界人が講演された。「日本の大学は変わらねばならない」。それはそうだけれど、日本の大企業の変革事例を紹介しつつこれを見習えというのは、まぁ十年一日のごとく語られてきたことではあるけれど・・・30年にわたる産業競争力低下のなかであがいてきた従業者管理企業に倣うよりは、むしろ、日本の大学はきたるべき経済破綻に先がけて清貧の範を示すべきではないだろうか、などというようなことを漠然と思いながら、講演を聞いていた。

二日目のメインテーマは eポートフォリオを中心にした教育システム。いくつかの事例報告を聞きながら、ここまでの本学の取り組みはそんなに大きく遅れたり逸脱しているわけではないことを再確認。というか、だいたい、どこも同じようなところで悩んでいるといった印象をもった。

ま、詳細は後日にふたたび、ということで。