『同大の得意とする都市工学や交通工学、環境工学など主に理系分野を教える』?
って、そもそも、この分野は、江沢民が上海市長だった頃に大阪大学笹田研究室が向こうに教えてあげたものではなかったのか。いまでも日本からの技術移転を続けていると聞いた(渡英前に大阪で笹田研究室の助教授の講演を聴いたが、たしかにそのように言っておられたし、実際に現在も中国のあちこちで請負っている都市デザインの実例を紹介しておられた)ので、これにことさら感動した私は、あちらでもこちらでも、上海の街をデザインしたのは実は日本人だと話してきましたが・・・^^;
ともあれ、他国の大学がその国のコトバや文化を日本人に伝えるというのではなく、たとえこのような応用工学の末端分野であっても、日本に分校をつくって普遍的な科学技術に関する講義を行う(つまり日本の若者に科学技術を授ける)というのは、ふつうの日本人の感覚では、相手国がどこであれ、あんまり気持ちのいいものではない。もしほんとうに上海のレベルが阪大を超えてしまっているのなら、阪大が上海の研究者を招致すればよい。そうでないなら、こんなええかげんな言い方をええかげんに報道するのはもうええかげんにやめるべき。たぶん後者だと思う。