3/14-18 に Oxford で開かれるセミナー、2/14 に申し込んだのに、いまだに確認の返事なし(まぁ近場だからいいんだけどさ)。でも、3/31 のミルトンキーンズ(Open University)の学会の方は、速攻で確認の email が届いた。この違いはなんだろう。火を見るより明らか。前者はオックスフォード、後者は売り出し中の放送大学、それだけのこと。事務処理の効率(顧客サービスの質)は伝統の重さ(市場独占度)に反比例。 しかし、Royal Mail の350 年(!)続いた独占はいよいよ終わる ようですネ。これもサッチャーのおかげではないかと、わたしのような quite a stranger は思うわけですが、最近見つけたサイトなどでは、サッチャリズムの過酷な現実と人々の怒りがイギリス映画の原動力になっている とかいうような見方もあるようで。。 以下は、私自身の素朴な「英国病」イメージ。イギリスには「モトから貴族」と「労働貴族」と「ホントの労働者」の三階級がある。英国病の原因は、「労働貴族」が労働組合の力を背景に賃上げ(生活向上)を要求し続けたこと。(国営)独占体の殿様商売状態もこれを容認しつづけた。働きもせずに賃上げだけ要求するんだから、生産性低下、物価上昇、国際競争力低下、失業率上昇は必至。終身雇用と物価スライド賃金に守られた労働貴族の怠業の裏で、しわ寄せはすべて「ホントの労働者」にふりかかった。産業を支える「ミドルアッパー」は高額の所得税にたまりかねて労働意欲喪失・海外流出、低所得層の賃金は物価上昇に追いつけず実質賃金はどんどん低下、失業率もどんどん上昇して、社会不安は暴動に至る。で、サッチャーの功績は、この根本因(労働貴族と殿様商売)の除去にとりかかったこと。
ちなみに、イギリス映画は(素人の私にも)とても面白くて、Screen Select で DVD を次々と借りている(全部見ている時間がないので後で鑑賞できるように このあたりのソフトでバックアップ)。特に、「ラブ・アクチュアリ」で冴えない中年歌手を演じた Bill Nighy の虜になってしまって、彼の出演作はほとんど借りた^^;やはり代表作 Still Crazy は良い。主人公が日本の禅に凝っているところも好きだし、昔のようには動かない自分の頭と体にヤケになって「俺はまだ50ではない!」とケーキを投げつける場面、主題歌のFlame Still Burnsも良い。