誤情報、日本図書館

↓のヒルトン・ホテルの件以来、あらためて自分の短気・短絡、愚かさが気になりはじめてちょっと消沈した気持ちでいたところに、今日はあるサイトを見てドキっとしてしまった。これ。イギリスでわざわざフランス語学校に通ったという才媛が「"No thanks" はかなり失礼な言い方なので大人は使わない」などと書かれているので、あぁ私はいつも使ってます・ごめんなさいと謝りたくなった。でも辞書を引くと、no thanks/no thank you : a polite way of saying no when someone offers you something (LDCE) とある。。。で、(開き直って)かねてから不思議に思うこと -- 英語、特に英会話に関することには、なんだか、やたらに誤情報が多い。滅茶苦茶な例では、昔、「英語は誰に対しても率直に you と呼び合う民主的な言語で、敬語などはありません」とかなんとか、小学校か中学校の先生がまことしやかに言うのを耳にした記憶がありませんか。もうひとつ思い出したのは、劣悪な出版物と我々の責任。そういえば、フィレンツェの美術館の日本語オーディオガイド(イタリア語からの翻訳)にはぶっとんでしまったが、たぶん、こういう先生の使われる英語はもちろん、日本語すら私には理解できないと思う。

4月は予定がなく、いろいろ愚かしいオプションを考えてみたが、やっぱり静かに勉強しようと思い、昨日、OULSの利用証をもらいに行った。担当の人が伊藤忠で長年働いていた方だそうで(その割には日本語をまったく話せない様だけど;;)、音に聞く「宣誓」も10秒たらずで終了(「私は館内では喫煙をしません・本を汚しません・・・」という宣誓文を読み上げるのです)。噂とはずいぶん異なるフレンドリーな感じで、簡単に発行してもらえた。しばらくは、ここの SSL を利用する。

ところで、この人から Bodleian Japanese Library の存在を教わり、カタログを調べてみたら、小宮隆太郎や青木昌彦はもちろん、最近の岩田規久夫や、なんと、野口旭「経済学を知らないエコノミストたち」、野口・田中「構造改革論の誤解」なども入ってる。また、小林よしのり「ゴーマニズム宣言」。さらに、「智頭町の古文書」(智頭町誌編さん委員会)、智頭は銘酒「諏訪泉」の里、きっと鳥取出身の方が寄贈されたのでしょう^^(そういえば、ぼくも、前回帰るときにはマンチェスタの市の図書館に日本語の本を数冊寄贈しましたが、マンチェスタには大川隆法の著作がやたら多かった)。ちなみに、この図書館は、Banbury Road と Woodstock Road のあいだ、日本人の若い子がよく歩いていて桜の木が目にとまる地区にあるようです。

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このページは、eiichiが2005年4月 2日 08:57に書いたブログ記事です。

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