電子著作物権利処理

私情協から、『あなたがインターネットで公開している電子教材を、我々の電子著作物権利処理事業のために提供してほしい』という旨の要請が、メールで届く。昨年あたりから何度か。無視しつづけているのだが、今日もまた届いた。 私は、講義教材等の自分の作成物に「無断コピーの禁止」などというみっともない制限を課す気は無いので、今のところ、この話には関心を持てない。が、こうまでシツこく何度もメールが届くと、別の方向に物事を勘ぐってしまう。で、すこしだけ蛇足を書く。 この事業の目的がよくわからない。何を考えて、教材著作権の保護事業などを提案されているのか。たとえば、私情協委員であらせられる(他大学)某教授の事例。「仲間と開発」したという学習用CDを添付した高価な本を出版し、必修科目で教科書に指定しているらしい。この大学の学生はホントにかわいそう。でもたしか、私情協はこの大先生の「試み」を絶賛していた。つまらないモノにお墨付きを与え、不当な「値札」をつけて、自由なアクセスを禁止する --- 私には、こんなイメージしかわいてこない。10年以上前に、私が私情協に期待していたことは、各教員の教育努力の正当な評価。素朴に考えると、教育努力の成果物の保護というのは、私のような人間にはありがたいことかもしれない。しかし、たとえば上述の私情協委員会なるものには、おおよそ自力で「著作物」を制作できる能力を持ち合わせた人はいるのだろうか。あの人たちに私の成果物を正当に評価する能力はないのではないかと思う。

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このページは、eiichiが2005年5月 2日 21:15に書いたブログ記事です。

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