総選挙

今日は総選挙(平日にやるところがイギリスらしい)。1997年(私がマンチェスタにいたときです^^)に誕生した労働党政権(Tony Blair が率いる New Labour)の三期目の政権継続がほぼ確実に。国民健康保険や国民年金の破綻、イラク参戦の是非、移民対策、大学の学費、教育の荒廃、地価の高騰などなど興味はつきないが、なんといっても面白いのは、政治家個人に関わること(わたしはゲスですから^^;)。愛人問題に絡んで大臣を辞職したブランケット(イギリス版・山拓?)は、ほどなくマスコミに復帰して、難なく再選を果たす(わたし個人的には別に問題ないと思うけれど、日本やアメリカでは政治家生命を断たれてもおかしくないような・・・^^;)。それから、月並みかもしれないけれど、二大政党の党首の履歴はおもしろい。労働党党首のトニー・ブレアはエジンバラのパブリック・スクールを卒業、オックスフォードでは one of the brightest と賞賛されたエリート。一方、保守党党首のマイケル・ハワードは移民三世で、ウェールズの公立学校を卒業、ケンブリッジでは、同様の Poor background を持つサッチャーたちのケンブリッジ・サークルに拾われて、政治家への道が開けた。長い下積み時代を経て保守党党首に。お金持ちのエリート家庭に左翼は育ち、貧しい労働者階級の家庭に右翼は育つという、古典的パタン?を見事に継承している。日本の政党では死語になった感のある「左翼・右翼」をこちらの人はよく使う(やはり、階級社会?)。 労働党・保守党に、「中道」の Liberal Democrat (自民党)というのがあって、通常は、これらを Big 3 として扱う。でも、実際の政策論争では、「左翼・中道・右翼」といった色分けはまったく不可能。どの政党も、中産階級の浮動票の取り込みが生命線だから?

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このページは、eiichiが2005年5月 6日 10:11に書いたブログ記事です。

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