テロ・移民

ロンドン爆破テロ実行犯が特定され、リーズ(マンチェスタの北東)に住むムスリム青年4人の名前が発表された。CCTVに写ったテロ実行直前の4人はまるでピクニックに向かうように談笑しており・彼らはロンドンからの帰りの鉄道切符を購入済で身分証明書や銀行カードなども携帯していたこと等から、実行犯たちは自爆テロのつもりではなかった(黒幕に騙されて爆弾を運搬しただけ)との見方が有力に?(黒幕は英国諜報機関MI5/MI6ではないかという陰謀史観まで登場)。思い起こすに8年前、マンチェスタの北東(リーズに近い Oldham あたり)では、パキスタン系ムスリムとイギリス人のいざこざが頻発していた記憶がある(BBC サイトの移民分布図を見ると、インド系はバーミンガムの東あたりに、パキスタン系はマンチェスタの北に集中)。Economist(Jul/16)では、ドイツにおけるトルコ系、フランスのアルジェリアン、英国のパキスタン人と特定した上で、彼らの中からジハード戦士が育つのはなぜかという問いに、単純な答えは見つけようもないとしながらも・・・移民の子・孫、移民先の国の文化から隔絶された内部社会(ghettos)で育つ、30歳未満で十分な教育を受けている、彼ら自身は中流階級・だが周囲の同胞は貧しい、家族と離れて生活・イスラムの厳格な教えにはむしろ従ってこなかった等々という条件をあげて、こんな若者がある日突然、イスラムが世界を統一するユートピアの教えに取り憑かれるのだという事例研究を紹介。 また、「英国 移民 職業」でググると、日本人によるこんな研究が見つかった。これによると、やはりパキスタン系は、下層滞留の傾向がもっとも強い?(こちらで日本の方の研究を引用するのも、ちょっとナニですが^^;)

移民については、BBC のアンケート調査(2002年5月)を発見。調査結果 によると、白人(イギリス人)のうち半数近くは「英国は移民を歓迎する」としながらも、過半数は「移民は英国に貢献しない」と回答。さらに、過半数が「移民は英国に溶け込もうとせず」、半数近くが「この50年間、移民はイギリス社会にダメージを与えてきた」と回答。 さらに、あるイギリス人女性(ベビーブーマ世代=団塊世代)の話(もちろん個人的な「オフレコ」の会話)。移民のおかげでイギリスの Health と Education はズタズタ・20年以内にイギリス人がマイノリティになってしまう・あなた興味があるならこの人の文章でも読んでみてはということで、Enoch Powell という名前を教わった。帰宅して再びググると、たとえば The Road to National Suicide 凄いタイトル^^;30年前(1977年)の講演記録 -- 移民問題に関しては自由にモノが言えない風潮があるが、私はあえて言う。現在の移民政策の行き着く先は英国内主要都市での背筋も凍る内乱である、といった内容。

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このページは、eiichiが2005年7月19日 23:58に書いたブログ記事です。

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