アメリカ経済の影響

土・日も学会、他にすること無いから^^。シカゴ大 T.Sargent の講演、Recursive robust decisions with hidden states さっぱりわからない;;Sargent が高級なJokeをとばすたびに、大講堂の前方から笑いがおこる(すかさず周りを見回して、わかっていないのは私だけではないことを確認^^;)。マンチェスタ大 D.Osborn (とその弟子)の報告、Business cycle linkages for the G7 countries: does the US lead the world? このおばさん、8年前に私がマンチェスタで研修していた頃に経済学部大学院の長だった人。アメリカは未だ世界経済のリーダか、という前置きで、やっていることは、アメリカの経済成長率と他国の経済成長率との2変数 STVAR (Smooth Transition VAR)モデルを推計した後に、グレンジャー的の因果検定。結論は・・・アメリカは世界経済をリードしている。ただし例外は日本。日本だけはアメリカの景気動向の影響が有意にならない。・・・んなアホな^^;(カタコトの日本語も知らん人がええかげんなこと言うたらあかんわ~)。regime-switching モデルは私もずいぶん前に少しかじったが、推計結果がとても不安定。特に、日本の GDP や消費の四半期データは他国にはない特徴(強い季節変動)を持つので、季節変動調整済系列の前期比成長率を使うか、原系列の前年同期比成長率を使うかでも、計算結果がガラリと変わってしまう。 日本の輸出総額のうち25%はアメリカ向け(中国向け12%を含めてアジア向けが50%を占めるが)、この結論を支持する理由探しをするよりは、計算間違いを疑うのが妥当と思う。

このブログ記事について

このページは、eiichiが2005年8月22日 03:28に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「学会で傘とられ;;」です。

次のブログ記事は「小泉首相・中国」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.13-ja