帰国後、後かたづけが一段落して、妻の実家(鳥取)へ帰省。帰りに広島の学会を見学。ほぼ一年前の通常生活に復帰。eo 光ネットが未だ開通しないので、FreeCom の無料ダイアルアップ接続にて、 email のみを確認中の状態。ご返事が遅れ気味ですがお許しください。ともあれ、長い研修期間のあいだ、各方面にご迷惑をおかけしました。秋学期からは心を入れ替えて励みます^^。
ところで、一年間日本を離れてみて結構恋しかったのが、トンデモ経済本(「トンデモ経済本」=「論理が説得的でないように思えるところもあるけれど、とにかく面白い経済論議」という程度の意味で使ってます)。梅田旭屋の経済本コーナー。浅井・副島の黄金コンビは健在(このあたりはタイトルを見て楽しませてもらうだけで充分^^大笑いしたのが『次に来るもの』というタイトル--2003年国家破産説はどこに行った?前が無かったのに次があるのか^^)。山ほどあるなかから二冊買った。長谷川慶太郎『アジアが日本に屈する日』、東谷暁『民営化の虚妄』。前者は、中国は早晩崩壊して7大軍事区に分割された連邦国家に収斂し経済力は後退、日米同盟を堅持して静観せよ・技術大国日本の陽は必ずまた昇るという論調。年齢(80歳?)のためか、急いでまとめたためか、文章がまったく混乱していて、なぜか少しさびしい気持ちに。。後者はちょっと幻滅(もっと丹念なリポートをする方だと思ってた)。郵政民営化の論理はとても単純。国が一部の事業者だけに特権と補助金を与えるのは自由主義経済の原則に反する不公平・不公正であるということ。もちろん、郵政事業が国にしかできない事業となれば話は別だが、「国にしかできない」という主張に説得的なものは見いだせないように思う。とはいえ、郵貯・簡保については一抹の違和感。新生銀行の屈辱^^以来、大蔵省は賢くなっているのか、メガバンクはリスクをとる気概と能力を備えたか -- 誰しもこんな疑問を抱くはずと思っていたが、帰国してみると、金融の「専門家」たちは口を揃えて「外資ハゲタカ論は妄想」(でも、この「専門家」たち、よく見るとほとんどが外資系金融機関の出身者じゃないのかしらん^^)。
さらにトンデモ?英語本を二冊。野口悠紀夫『超英語法』、岸本周平『中年英語組』。前者の結語「この道五十年、日暮れて道通し」、後者のはしがき「英語使いの名人ではなく、英語と格闘している生徒の立場から」。イギリスで見たどんな英会話のテキストより素晴らしい。渡英前に一読しておくべきだったが、共感できるところが多い(この道実質二年足らず・駆け出し^^;の私が言うのもナニですが)。