R.フェルドマン「構造改革の先を読む-復活する経済と日本株」から。Yを国内総生産、Pを総人口、Lを労働力人口とすると Y/P = Y/L × L/P つまり (国民ひとりあたり生活水準) = (労働生産性)×(労働参加率)。高齢化で労働参加率は低下するから、生活水準を維持するためには、労働生産性をあげていかねばならない、ということだそうです。でも・・・マクロ経済学の基本式(45度線図、P.Krugman 流にかっこよく?言うと Keynesian Cross)Y = D + X - M (ここに、 D は内需、X は輸出、M は輸入)だから、Y/P = (D-M)/P + X/P 。生活水準を維持するためには、なにより、海外からの日本商品への需要 X/P と、国内での日本商品への需要 (D-M)/P を維持せねばならない、こっちの方が大切ではないかと思う。
※ P.Krugman "Pop Internationalism"(クルーグマン「良い経済学・悪い経済学」)、精読しようと思って、非常勤先の外国書講読のテキストに使った^^;んだけれども・・・彼が文中でさんざんにこきおろしている L.Thurow "Head to Head"(サロー「大接戦」)のほうがやっぱりわかりやすい感じがするよねぇ、というのが読了後のしめの一言に。。。