2006年9月アーカイブ

奨学金返還免除

学生時代に日本育英会から給付をうけた奨学金の返還免除の知らせが届いた。かつての大学院奨学金は、大学院修了後に教育研究職に就き15年間勤続すると、返還が免除されるという制度。返還免除をあたりまえのように思う人もいるようだけど、これを返還している人は実はけっこう多い。私の場合は、ギリギリのセーフだった。本来ならば返還猶予がきれるところを、日本学術振興会の特別研究員(ポスドク、PDF)制度に拾われて二年間生き延び、その一年目がおわったところで、桃大に赴任することができた。そして15年、返還免除の知らせが昨日届いた。返還免除じたいが飛び上がるほどうれしいというわけではないけれど、あの頃は、大学院を出て大学教員になれるかなれないかで、その後の生活に天地ほどの開きがあったような気がする。院生時代にちょっとした「アカハラ」被害をうけていたこともあり(もちろん当時はこんな用語はなかったが)、やはり感慨深いものが・・・^^。「アカハラ」のほうはどうやら加害者自身が自滅した様子で、新しい若い同僚たちから「あほりやま」などと罵られバカにされ続けたあげくに、退職年齢を早めて退官・引退してしまったという話を風の便りに聞いた。まぁこんな話は端からどうでもいいんだけど、あぶらノリノリのあの時期に、ほとんど勉強が手につかず、カネもうけの副業に走ってしまったことがちょっと残念。くさらずあせらず、こつこつと勉学に励むべきだった;;奨学金返還免除の知らせと教授昇進の辞令、やっぱり、両親には報告して、仏壇にあげようかな^^。。

セミナー

某学会主催「英語プレゼンの基礎」というセミナー(というか講習会)に参加してみた(梅田だったし)。内容はすこし基礎すぎたけど(若手用という断りを入れておいてよね^^)、昨年カナダで千人くらいの会場でプレゼンしてきたとか、先週ロンドンで講演してきたばかりとかいう ph.D 院生が数人いて、やっぱり日本の理系のフロントラインってすごいんだなぁと思った。ひとりだけ老けた参加者だったので(私)、Unlike you all, I am not a man of science. I wish I could attract your attention とかいいながら、30分ほど大法螺をふいて帰ってきた(↓の人を社会的犯罪などといえないかも^^)。仕事がつまってるので、明日はパスしよう。

格差社会

「格差社会」というタイトルの2時間TV番組(9/9放送、ABC 6ちゃんねる)。最初のほうだけ^^見たんだけど、、「ニートが増えた・どうする!?」の類はもう buzzword としても、「所得上位2割の平均所得/下位2割の平均所得=168(倍)」て、私の聞き違いでなければ、社会的犯罪といってもいいような大嘘だゾ(聞き違いと信じたい^^)。ちょうど、秋学期の講義向けにそのあたりの文献にいくつかあたっているところだったので、とにかく、閉口してしまった。 たった85万人の、定義も曖昧な「ニート」のことで大騒ぎする意味はなにか。たしかに日本の所得分布は徐々に左へシフトしているけれど、それと「不平等化」とがなぜこれほどダイレクトにつながって論じられてしまうのか。常人が感じるこうした疑問に、やっぱり、その筋の専門家は、既にちゃんと、理路整然とした解答を準備しているんだなぁと思う。これ とか これ とか。

院入試

今日は9月入試の申し込み締め切り日。というわけで一昨日、本学の大学院を志望するゼミ生に少し厳しくしてしまった(かも)。研究計画書の草稿がなっていない。これでは間違いなく不合格になる。受験料のムダだから、今回はあきらめて2月にしなさい。で、手元にあった中国経済の文献から大量のコピーをとらせて持ち帰らせる。自分のゼミ生にはことさら厳しい私?でも、いまのままだと修士へあがってからはじめて、大学生としての勉強をはじめることになる(含・日本語)。この秋学期にみっちりと勉強すれば合格できるはずだし、修士に入ってからの可能性も広がると思うから。

上見て暮らすな

上見て暮らすな下見て暮らせ、これを「権力による階級の分断支配」といい、これに抗することが、かつては、社会改革を唱える団体の錦の御旗だった(ように記憶している^^)。でもたとえば、ずいぶん前に西部遭という人が、「\int(インテグラル)戦後学生運動=オウム真理教」という表現で総括したように、ずいぶんと稚拙な理論?だったのではないでしょうか。「大阪 職員厚遇」で検索して、どうにもおかしな主張にいきあたり、そんなことを思った。いわく・・・『市当局は、組合との交渉で「過剰な厚遇」という世論を背景とした待遇の切り下げを狙っているという。公務員に対する「市民」の不公平感を煽ることで、労働者を分断しようとする。これはおかしい。もし「不公平」があるのなら、その不公平や格差を是正するために、「厚遇されている労働者の待遇切り下げ」ではなく、低賃金状態に置かれている労働者の待遇の底上げに努力しなければならないのに、正反対のことをしている。』・・・まったくの欺瞞だと思う。「権力」・「階級」といった概念を曖昧な定義や解釈のままに濫用するのをやめて、真っ白な状態から日本社会の現状に照らして吟味しなおす作業をやれば、いろいろ見えてくるものもあるのではないかと思うんだけどな(こんなことは20年も前に話題になっていたことですね)。

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