2004年ゴールデングラブ賞受賞の TVドラマ「The Office」、安かったのでまとめて完結ボックスを購入。シリーズ1,2の12本(×30分)+スペシャル版2本(×45分)を三晩で見終わる^^。製紙会社の支社オフィス。業績不振で、本社から余剰人員の解雇を迫られているのに、脳天気な支社長は誰を切ることもできない。WikiPedia の解説 によると、彼は「無神経で無能なセクハラ親父・みんなから慕われ頼りにされていると思い込んでいる」だそうだけれど、ボクの感想はちょっと違う。善良すぎてお人好しすぎて、ちょっとズレているために、彼独特の気配りは一般社員にはほとんど理解されない。徐々に危機がせまっているのに、おとぼけを貫き、みんなを守ろうとする。で、最後は自分自身がクビを切られて、一件落着(あわれ;;でも、結局ひとりで全部をかぶった^^)。
こっぴどい風邪引きのため表へ出られず、ぼーっと眺めていた mixi のある掲示板で、ちょっとタメになるスレッドに遭遇。ある人(実はかなりの碩学)が「次は The Economist からの引用ですが、一読して意味がとれますか」ということで、以下の文章を紹介した。
According to a survey by the European Commission last year, just 30% of Britons can converse in a language other than their own (only Hungarians did worse). Bad as these figures are, they are flattered by the one in ten residents of Britain who speak a language other than English at home.
二つめの文章の flatter を「おもねる・おだてる」としてはいけないのだが、そのように安直に誤訳して、なかには「これは英検二級から準一級の難度ですね」(簡単すぎるの意)と能書きをたれる人もいた(私も最初はそう思ったんだけどね、なにかおかしいと思い止まったので恥をかかずに済んだ^^)。想定外の回答が続いたために、出題者は予定を早めて、正解を掲示。この flatter は、「実際以上によく見せる」(inflate)という意味にとらえると、文章がすっきり理解できる。出題者は、この解釈でよいかどうかを、The Economist に直接に問い合わせて、記事の執筆者から「わかりにくい文章を書いてごめんなさい」という詳細な解説をもらったらしい。スレッドの結論、「Economist を教材として使う人と、ふつうに読み物として楽しむ人の、感覚のちがい」。わたし、教材として使ってますが、なにか?(まぁ、必要な範囲のことは経済の予備知識でカバーしているということで・・・^^)。