病院の待ち行列

朝一番に、千里中央の国立病院へ「代理受診」に行く。本人を連れていくとなると大変な労力と費用がかかる上に、数時間待たされて診察はたかだか数分というパタンなので、病院側にお願いして、重要な検査がないときには、家族の他の者が代理で行き、現状を報告して、指示を仰ぐというかたちにしてもらっている。というわけで本日も、「一応」、診察「予約」時刻の15分前に到着。受付を済ませて、待つこと1時間^^。待っているあいだに、持参した新聞を読み尽くしてしまった(しかし実は、今日は早かったほうだと思う^^)。で、いつも感心するのは、診察料金なんだけど、今日は70円。介護タクシーの往復運賃2万円弱をかけて、70円の診察に行く(今日は代理受診なので往復運賃は無しだけど)。いつも思うのは、もし、この診察料が 700円だったらば、この混雑はかなり緩和されるのではないだろうか、ということ。7000円だったら、きっと予約時刻にすんなりと、しかもたっぷり時間をかけて丁寧に診察してもらえるだろう。7000円でも私たちは通院するけれど(ここが先端の病院で他に頼りがないから)、他の患者さんもみんなそういう人たちばかりなんだろうか。もしそうなら、国にこの種の病院の数を増やしてもらう以外にないが、そうでないとしたら、料金をひきあげるべきではないかと思う。いや、病院の数を増やすためには専門医の数を増やす必要があるが、そのためには、専門医の給料をあげる必要があるから、やはり、診察料を引き上げる必要があるのではないかと思う。市場原理万能というのではなくて、市場の趨勢をまったく無視した低料金におさえられているのではないかということ。英国では、NHS(国民健康保険)病院とは別個に、途方もない高額の私立病院が跋扈していて、優秀な医者はそちらへ流れていくらしい。腫瘍が良性か悪性かを確認するための(一刻一秒をあらそう)検査がNHSでは数ヶ月先でないと受けられないといわれて、しかたなしに、途方もない高額の費用を払って私立病院へ行くという話を聞いた。行き過ぎの低料金サービスが、かえって公共の医療システムを歪めてダメにしてしまうといったこともあるのでは。。

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このページは、eiichiが2007年3月 9日 14:46に書いたブログ記事です。

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