Internet の表記(2)

くどいけれど、「インターネット」か「インタネット」か ^^。どうやら、↓に記したような規格の衝突はないようで、平成3年海部内閣による「外来語の表記」に関する告示(文化庁サイトを参照)が出た後に、経産省の JIS 規格(Z8301)はこれにあわせるかたちに改訂され、2005年版では「外来語の表記は主として内閣告示による」となっている(JIS規格検索サイト)。 こうした一連の内閣告示は、要するに「日本語表記のよりどころ」となる(ことを目指す)ものらしいが、少なくとも、この、外来語表記に関する「海部告示」は包括的でないし、一貫していないと思う。告示が示すルールは単純で、「英語の語末の -er, -or, -ar などにあたるものは長音符号(ー)であらわす。ただし、慣用に応じて長音符号を省くことができる」というもの。しかし、このルールにもかかわらず、この告示の用例集では、Interview を「インタビュー」としている。これはルールに反するわけだが、この用例にしたがうと、たとえば、intercept は「インタセプト」とするのか。そんなことはない。intercept は「インターセプト」である。ことほどさように、結局、「慣例に応じて」という例外規定により、なんでもかんでもあいまいに処理してよいということなのだろう(だから、長音符号については、原則、あってもなくてもなんでもオッケー^^)。でも・・・「インター」がつく単語に関していえば、実は、使い分けのルールは簡単なことだと思うんだけどなぁ。(素人の推測だけど)たとえば、intercept を「インターセプト」、interchangeを「インターチェンジ」とするのは、たぶん、原語では後半部「セ」「チェ」にアクセントがあるからだ。Internet, interview は、冒頭の「イ」にアクセントがあるから、「インタネット」「インタビュー」とするのが自然なのです。告示が用例で「インタビュー」を認めてるんだからさ、やっぱり「インタネット」で決まりでは・・・^^。

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このページは、eiichiが2007年6月30日 00:58に書いたブログ記事です。

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