というわけで、↓にわざわざ(自慢たらしく?)明記したように、なんたって世紀の大作曲家、出身高校の大先輩の信時潔。 信時潔の「海ゆかば」には、二通りの表記法がある。「海行かば」と「海ゆかば」。日本版 Wikipedia 「海行かば」の項によると、この曲は、大日本帝国軍歌としては「海行かば」と表記されたようだけれど、作曲者の信時潔自身は「海ゆかば」と自筆していたそうだ。信時は、この「海行かば」が、若者を戦場に送り出す歌として利用されたことを悔やんで、戦後は作曲意欲をかなり喪失していたらしい。信時の孫にあたる方も、「信時潔研究ガイド」で、信時が「ゆ」にこだわったことを強調して(つまり信時の真意を汲んで)、「海ゆかば」に統一してほしいと提唱しておられる。
というわけで、後輩たる者^^、大先輩の意を汲んで、この曲を「海ゆかば」と表記せねばならない。しかるに、先日届いた、わが高校のアホな同窓会案内には・・・
「大先輩の『海行かば』を母校ブラスバンド部が演奏」
と表記されている^^。 そもそも、信時潔には他にも名曲がたくさんあるのに、なんの意味があって、わざわざこの曲を、無垢な現役高校生のブラスバンド部に演奏させるのか。これの歌詞のすさまじさといったら、あなた、「大君の辺にこそ死なめ・かへりみはせじ」でっせ。信時潔を「大先輩」と呼ぶからには、このあたりの事情をわかってやってるんだろうなぁと思いたいんだけど、じっさいには、なんにも知らずに、「大先輩」の意向をないがしろにしているだけなんじゃないかと・・(邪推?^^)