「君が代」は?

蛇足ながら、関連して、では「君が代」はどうかと問われたら・・・。周知のとおり、君が代にこだわる人は少なからずいる(たとえば、「君が代の強制をやめて下さい」)。しかし、私は、「君が代」には抵抗を感じないのです。なぜなら、(1) 君が代の歌詞は、(天皇を象徴とする)我が国が未来永劫栄えることを願うものであり、天皇のために死ねと歌う「海ゆかば」とは異なる。(2) 君が代は、民主的な手順を経て法律により制定された我が国の国歌である。(3) 君が代は、終戦による断絶もなく、平和を志向する戦後日本社会のなかで歌い継がれてきた。 1999年の国旗国歌法制定の意義は、戦後50年以上にわたって平和を継続した実績の上にたって、これを国歌にしようと(あらためて)決めたということ。軍国主義の象徴ではなく平和日本の象徴として歌おうとみんなで決めて、宣言した。であるから、決めたことは守ってよい^^。また、他国政府からこれについて執拗な抗議があるなんて話は、寡聞にして知らない。高校教育に関していうと、歴史を知ることはもちろん大事だが、同時に、こうした国歌制定の経緯を正確に知った上で歌詞を咀嚼することが必要(広島県立世羅高校の事例なども)。その上で、なおイヤなら生徒は斉唱しなくてよい。が、(国民の血税で運営されている)公立学校の場合、君が代を歌うことは、たとえばカリキュラムと同じように、(とりあえずは)上から与えられるものとしてよい。週のうち数学何コマ・英語何コマにするかなんてことを、一から、生徒と相談しながら決めるような学校はない。

要するに、正当なものまで含めてなんでもかんでも歌わせるなとか、行き過ぎのものまでなんでもかんでも歌ってよいだとか、そういう思考停止無節操はよくないのではないかと思うわけです。で、ふと思い出したんだけど、「海ゆかば」を高校生の吹奏楽部が演奏するというのは、ひょっとして「ぷちナショな風景」?(『ぷちナショナリズム症候群ー若者たちのニッポン主義』)。

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このページは、eiichiが2007年6月12日 12:33に書いたブログ記事です。

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