31歳の頃

丸山真男をひっぱたきたい・希望は戦争

31歳「フリータ」の社会批判。31歳にしてこれほどの文章を書ける有能な人が、月収10万円の「パラサイトシングル」生活に甘んじている。これだから、「いまどきの若者論」は納得できない。たとえば社保庁の高給取りの中に、これと同等の文章を書ける者はいるだろうか。右肩あがりの経済成長期には、無能な人間でも分不相応の仕事にありつけた。日本経済が長期停滞期に入ってからは(あるいは、長期停滞への移行期には)、相応に有能であっても相応の仕事につけない若者が急増した。やはり、これが「フリータ」問題の核心ではないだろうか(拙稿562番563番)。

彼が「希望は戦争」とする理由は、要するに、なにもかもをご破算にできるから。東大解体・講座制解体を唱えた丸山真男を引用するのはオカド違いのようにも思うけれど、この気持ち自体はわかる(ような気もする)。31歳の頃には、私も、学会があるたびに、学会会場に飛行機が落ちればいいと思っていたっけ^^。それがいまや、ひょっとすると、「無能な高給取り」の一人?そういえば、ちょうど当時、広島大学の万年助手が教授を殺害する事件が起きて、旧帝大講座制の閉鎖的な体質が話題になっていたっけ。(unberufen: 大言したあとで神罰などを恐れるさま、リーダーズ英和)。

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このページは、eiichiが2007年9月16日 16:29に書いたブログ記事です。

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