2007年11月アーカイブ

"Don't trust anyone over 30" というのは、1968年の「流行語大賞」。1960年代の世代間ギャップを象徴する言葉。大意は、音楽やファッションの嗜好、薬物使用や政治に対する考え方などなど、いろんな面で30歳以上はおハナシにならないねということだろう。なぜかこのフレーズが唐突に浮かんできて、これを出発点に Google してみた。いろいろとおもしろい発見があったので、メモしておくことに^^。

まず、"Don't trust anyone under 50." という面白いタイトルの文章を見つけた。筆者はコロンビア大の教員(自称、ベトナム反戦運動に関わった Baby boomers のひとり)。1960年代のコロンビア大学は、進歩的学生運動の世界的中心だった。しかし今の学生たちといえば、アメリカの戦争や世界の貧困などはもとより、大学周辺で日常茶飯のように目にする貧困や階級差別をもまったく意に介さず、特権階級のゴージャスな暮らしを満喫している。だから筆者は、"Don't trust anyone under 50" と叫びたいのだそうである。筆者によると、この劇的な変化をもたらしたのは、1973年の徴兵制廃止。徴兵制を廃止しても、貧困層からの兵隊応募は無尽蔵にあるから、アメリカ軍は困らない。富裕層やエリート学生は兵役を免れることができる。だから、学生たちも親たちも地域も政治家も、戦争や貧困を自分に関わる問題として考えることをやめた、ということらしい(骨太の反戦主義、The flame still burns ^^)。

ところで、反戦 Baby boomers といえば、日本の Baby boomers(団塊世代)が好んで歌ったという「戦争を知らない子供たち」。これは反戦歌として歌われたらしいが、歌詞のどこにも直接的な反戦の主張は見あたらない。作詞者(北山修)自身も告白(Wikipedia)しているように、純粋な若者が親世代への反発を素朴に歌にしたというイメージのほうが強い。で、このWikipedia の「戦争を知らない子供たち」の記事を読んでいて、そういえば、とんでもないパロディーの替え歌があったことを思い出した。頭脳警察「戦争しか知らない子供たち」^^。こちらに解説があるように、すさまじいバンド。実は、この替え歌の詞は今のいままで知らなかったんだけど、なんともはや・・・^^。/戦争の時代に/僕らは産まれた/第一羽田第二羽田/ジュッテンニイチ/三里塚/そして今でも戦い続ける/僕らの名前を聞かせてあげよう/戦争しか知らない子供達さ/(「第一・第二羽田」とは佐藤首相の訪南ベトナム・訪米阻止の羽田空港事件、「ジュッテンニイチ」とは国際反戦デーの新宿騒乱のことだろう、なんと YouTube にビデオを発見^^ 「第一・第二羽田」「ジュクの夜祭り」)。しかし、なにが驚いたといって、1970年代に発禁となった彼らのアルバムが、「幻のアルバム」という宣伝文句で、ちゃっかり商業ベースに乗って販売されていること(Amazon では税込\3150という高値で売られている)。印税は、やっぱり元メンバーに行くのかな。で、やっぱり彼らは、かのボブ・ディランと同じように、JASRAC と協調して、音楽著作権の期限延長とかを望むのかな。。

演習II

たったいま終わった演習II。今日はネタがなくて、ひととおりの輪読を終えた後は、「世界にひとつだけの花」(Smap)と「花の名」(Bump of Chicken)の比較考量。読んだ文章が、『下流社会--新たな階層集団の出現』のある章で、「自分らしさを口にしつつだらだらと無気力に生きる団塊ジュニア世代」が主題だったもので(こういう「若者論」はおかしいと皆で批判しようということで読み始めたんです)。まぁさしづめ、SMAP はダラダラの代表、Bump of Chicken はシャキシャキの代表^^。「自分らしさ」などというものは、まず人と同じ土俵に入って競争してみて、そのなかで築いて(見つけて)いくもの。最初から天賦の「自分らしさ」が一人一人に備わっているわけではない。というわけで「花の名」の歌詞の意味は深いと思うぞ~とかテキトーなことを言って、「花の名」の歌詞を黒板に書いたが、誰も乗ってこなかった^^。やっぱり、柄にもないことはやるべきでない。

国民の半分の個人情報流出

ひさしぶりに大笑いしたニュース。なんでも、イングランド北部の役人が、2500万人分(イギリスの人口の約半分)の住所・氏名・銀行口座や収入の個人情報データを CD 2枚に焼いて、ロンドンの査察官のもとに郵送したそうな。たった3ポンド(700円)を払えば registered 書留にできるものを、なんとなんと、普通便で送ったそうな(ちなみに私は、英国滞在中は、すべての郵便を registerd にしてたよ、そんなのジョーシキだと思ってた)。で、大事な大事な封書はロンドンへは届かず、紛失。書留でなかったために、追跡もなんにもできないらしい。引き受けた会社(TNT)は、そんなもん書留にせえへんアホが悪いと逆に役所を非難しているそうな。警察いわく「犯罪者の手に渡ったという確証は未だない」^^。これが実は三週間前の話、どうにも手の打ちようがなかったらしく、一昨日、当該官庁の責任者が、事実を説明して謝罪、同時に辞任した。世間はハチの巣をつついたような大騒ぎ、と思いきや、こんなときにも冷静沈着なのがイギリス人。ロンドン地下鉄爆破テロのときにブレアが言ってた英国精神、なんてったっけ、そうそう、British stoicism ^^。金曜の午前中に英国哲学青年とその話をしたら、そうなのよと大笑いして、人口の半分の年金記録が入力すらされていなかった日本よりマシだろうと言われてしまった^^。

胡散臭い男^^

kyouju.jpg 自分の顔を描いていただきました(宝物にします^^)。

サウジよく勝った;;

北京五輪サッカーのアジア予選。相変わらず(日本代表の試合だけは)かじりつきで応援している私。日本時間午後9時からの日本対ベトナムは日本の快勝。柏木、水野、李、本田、いつもにましてイケメンやったぞ。恩師オシムの危篤の報に涙を流した梅崎、途中出場だったがキミの思いはみんなに伝わったはず、闘志あふれるプレーに目頭が熱くなったぞ。みんな、よくやった。で、感動もさめやらぬまま、数時間の時差をおいて行われたサウジアラビア対カタールが、いま終わった(日本時間午前3時40分)。なんと、サウジアラビアが勝ってしまった^^。何という幸運、これで、日本は、自力で北京五輪へ行ける。最終戦・東京でサウジアラビアに勝つか引き分けるかで北京五輪出場が決まる!サウジ、よく勝ってくれた。しかし、キミらのがんばりもここまでだね。東京では奈落の底へ突き落としてあげよう^^。

市長選、地デジ

11月18日は大阪市長選。asahi.com の記事によると、爽やかな笑顔のタレント候補が現職を一歩リードしているらしい。不可解。市内全戸に配布された「選挙公報」のなかで、行財政改革や利権廃止に直接つながるフレーズが見あたらないのは、この候補者だけである(民主党推薦、連合・解同が支持を表明)。一大阪市民として私は、大阪市がいま目指すべきはソフトランディング、つまり、来るべき破産(財政再建団体への転落)の日に向かって、破産後の住民負担や将来世代が負担する負債をできるだけ小さくする道を模索しながら粛々と進むことではないかと思うのですが(と、言葉を選びながら書いていると隔靴掻痒、まったく陳腐な文章になってしまう・参院選ではダイレクトなネット選挙運動もたしか、なし崩し的にオッケーだったように思うんだけど・・・)。

ところで昨日、友人が刺激的なメールを届けてくれた。非常に便利なビデオ関連機器が海外で発売されたらしい。拙宅でも使えるものかどうか(私の電波に関する知識レベルでは)まだよくわからんのですが、ともあれこれがきっかけで、とつぜんに(というか、ようやく)地デジをめぐる電波利権の問題に目覚めることができた。おりしも韓国サムスンが日本市場からの撤退を発表した直後。「安かろう悪かろうのイメージを払拭できずに退散」(産経)といった評価もあるが、2ちゃんねるあたりでは、サムスンは小国日本を見限ったとか、B-CAS 囲い込みの成果といった見方も^^。

Journler と Papers

拙宅の iMac は、Leopard 移行でずいぶんと快適になった気がする。で、気が向いて、目新しいソフトをあれこれ試してみた。次の二つは出色(MacOS でしか動きませんが)。探せば、まだまだ知らないものがいっぱいありそう。

(1) Journler http://journler.com/ 便利な雑記帳。備忘録+やりかけの仕事のファイル管理(+作業フローの管理)はたいへん(記憶力と集中力が弱ってきたところに雑務がかさんでくる・50歳を過ぎると大変さが身にしみます)。Firefox の拡張機能(ScrapBook)を使ったり、スティッキーズ(デスクトップにメモを貼り付け)や高機能メモ帳を使ったり、結局、散在するフォルダに手書きメモ^^でやりくりしていたものを、これで代替できそうな気がする。

(2) Papers http://mekentosj.com/papers/ 基本は pdf ファイルの管理ソフトだが、便利な副機能を持っていて、何かひとつ pdf ファイルを保存すると、それの著者名と掲載雑誌名(あるいは任意のキーワード)で、Google Scholar をはじめいくつかのアカデミックサイトから最新情報を自動的に検索抽出してくれる。研究者の最新動向が把握できるし、関連論文がどんどんたまっていく(ちゃんとフォローするか否かはもちろん別問題)。

赤ままの曲解

ひょんなことから、中野重治の「歌」という詩 を、うろ覚えで、まったく曲解していたことに気づいた。まぁボクなんぞが公的な場所で引用するはずもない詩だけれど、先ほど、某趣味のMLへの投稿文に引用しようとして調べてみたところで、20有余年来の誤りに気づいた。お恥ずかし。正しくは「おまえは赤ままの花(やとんぼの羽根)を歌うな」である。「赤まま」とはイヌタデという植物のことらしい。これを、「おまえは赤ままを食うな」と覚えていた。赤ままとは赤飯のことだと思っていた。大意は変わらんか?いや、力強い決意表明の詩を、いじけた被害妄想の詩と曲解している^^。 バッカじゃないの~。でも少し弁解すると、たしか高校生の頃に読んだはずなのに、大学院時代に友人が語ったいいかげんな話を鵜呑みにしていたんだよね(そいつが勿体ぶって語った場面は今でも鮮明に覚えているから)。

続・三丁目の夕日

ぽっかり空いた火曜日。10時間爆睡の後、「Always 続・三丁目の夕日」を見に行く。純朴で慎ましやかにして義理堅い人々が織りなす、さりげない美談のオンパレード。ところどころの台詞に何度も泣けた^^。たとえば・・・「食べていいのよ」(給食費未納のために遠慮して給食を食べようとしない生徒に対して、若い女の先生が)。「生き残った者はうんと幸せになっていいんです」(友人の戦死を確認することが怖くて終戦以来の旧部隊の親睦会に行くのをためらう男に対して、戦友の霊が)。「わしゃ、倒産して何もかも失ってしまったと思っていたが・・・」(高慢なお嬢様が父親の倒産を機に素直で質素な子に変わり、いちばん大切なものが残ってくれたと実感した元社長が)。「兄貴がまきあげた銭コはこれから何年かけてもオラがまじめに働いて返します」(チンピラの子分になりかけたものの、同窓の励ましで踏みとどまった集団就職組の少年が)。「今日の夕日が特にきれいなのは、(家族揃って)3人で見ているからだよ」(血の繫がらない大人の男女と暮らし始めた、孤児が)などなど。

エンディングで流れた主題歌「花の名」(YouTubeではこちら)も良い歌。偶然に翻弄されて偶然に出会った者同士が一生懸命に積み上げてきた歳月の重み、という感じ^^。

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