景況調査、訃報

本学と南大阪地域振興センターが、共同で四半期毎に実施している景況調査アンケート。自由記述欄の回答の傾向がさいきん変わってきたようだ。【政府・自治体の施策に関するご意見がありましたらお聞かせください】という質問に対する自由回答。「地元優先に業者選定をすべし」「自治体からの発注が少ない」「受取手形が不良債権になったときの補助がほしい」といった数年前の典型的な回答パタンはすっかりかげをひそめて、直近では、「資本主義なので期待しない・小さな政府にして税金を安くせよ」「役人は公僕意識が低すぎ、橋下知事頑張れ」。さらに・・・「政治家は自分のことしか考えない、役人はいかに仕事をしないで毎日が過ごせるか(しか考えない)、学者は論文を書いてばかりで本来の仕事が何かをわかっていない、そろそろまじめに仕事をせよ」。

最後の指摘がすこし喉につかえていたところに、突然、学生時代のゼミ指導教員の急逝の報が届いた。社会政策論専攻、当時(30年前)の経済学教授のなかではめずらしく^^、社会に直接還元できる専門知識を備えた方で、あちこちの企業年金制度の設計などに奔走しておられた。10年以上前に同窓会に参加してお目にかかったのが最後。東京育ちのはずなのにズブズブの関西弁を話しておられたのが未だに不思議なんだけど、直接うかがって謎を解く機会をとうとう逸してしまった(たしか一度聞いたような気もするが、忘れてしまっている)。でも関西弁のわりにはどことなく日本人離れした風貌で、スキンヘッドも眼鏡も顔つきもミルトン・フリードマンに似ておられるとずっと思っていた^^。ゼミではいつも「キミの考えは極端すぎて話にならない」と叱られていたけれど、大学院進学時にはウェーバーの「職業としての学問」を薦めてくださったことを思い出す。というわけで、週末には東京まで出向いて葬儀の末席に(行き帰りの新幹線ではウェーバーを^^)。

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このページは、eiichiが2008年4月22日 18:11に書いたブログ記事です。

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