外国語教育センタ長の話では、英語の契約教員たちはみんな Moodle をよく知っていて、実際に使っているらしい。本学でもそろそろなんとかならないかということなんだけど・・・。まぁ、それ専用に管理運用をしてくれる人がいないと、ちょっとしんどいと思うなぁ・・・と、曖昧な返事でお茶を濁す。
いわゆる e-learning システム構築のためのソフトウェア(Learning Management System)。Blackboard などという高額商品もあるが、フリーソフトでは Moodle がよく使われている。2004/2005 に英国に滞在したおりに、住まい近くの町(Milton Keynes)に広大なキャンパスを持つ Open University という大学が、Moodle でシステムを組んでいた(その名のとおり、通信制課程も有している)。その後数年を経て、日本でも、ここまで Moodle が普及してきたのはちょっと驚き。アメリカの大学では、IR (Institutional Research)と呼ばれる部局があり、e-learning システムの管理運用のために、情報処理や統計学を修めた修士号クラスの人が専任として雇われているという話を聞いたことがある(小規模大学は、経営コンサルタント系の会社にアウトソーシングか?)。でも、日本の場合、たとえば某国立大の Moodle などを外からながめているかぎりでは、システムの構築や管理運用を教員グループが主導して、手弁当でやっているような感じ。同僚教員向けの懇切丁寧にして詳細なマニュアルなども、数名の教員が執筆しているようだ。
まぁ不肖私儀としても、学内に余っているサーバで個人的に試行錯誤してみようかなぁ、というようなことは、数年前から思ってはいるんだけど、いざやるとなると多くの時間をフイにするだろうし、そもそも一人ではね・・・。英語の契約教員の人たちを巻き込んで、プロジェクト(実際にやってみるプロジェクト)でもたちあげればいいだろうか(でも、英語担当のガイジンさんて、コンピュータそのものにどの程度詳しいんだろうか・・・)。