入試出勤で、気に食わぬ輩と鉢合わせ。一刻も早く部屋を出たくて、誰より早く任務を片付け一目散に帰宅してみると・・・ロブロ・フォン・マタチッチ指揮ウィーン放送響のスメタナ「我が祖国」が届いていた。前評判が高かったし、マタチッチは外したことがなかったので、9月初旬に予約。遅れに遅れて今日ようやく発売開始されたらしい。さっそくさわりだけ聴く。でも、録音が悪い;;リマスターに失敗して発売が遅れたのではないかと勘ぐってしまう。CDに添付されるライナーノート(解説)は英語、フランス語、日本語に翻訳されているが、よく見ると、日本語が原文だ。書いているのは、かの宇野功芳。徹底的なカラヤン批判で一世を風靡した、「アンチ・カラヤン」派の代表的論客?である。しかし、彼はマタチッチの熱狂的なファンらしい。手放しの大げさな褒め言葉が並ぶが、「ものも言い様、あばたもえくぼ」とはこのことだろう。たとえば、有名な「モルダウ」の出だし。木管が揃わず、もたついている。素人耳にも、オーケストラの技量の低さと練習不足は明らか。が彼の評価は・・・「なんとなく不器用な出がいかにもマタチッチらしく、まさに人間が演奏している音楽だ(今は機械が演奏しているようなものが多いので)」。どうやら音楽評論家というのは、公務員・大学教員に次いで、胡散臭い商売らしい^^。
今日の午前中は、図書書評賞コンテストで最終候補に残った24本の採点。他人が書いた書評を読むのは楽しい。とくに可愛い学生さんが書いたものならば、時間さえあれば、一言一句に赤ペンを入れてさしあげたいと思う。でも、午後は、南大阪景況調査のための企業データベースづくり。面倒だから、数十行の(ウルトラ)C プログラムで。こちらの方面は、共同研究プロジェクト予算で、どこぞから気の利く若い人を専属に雇えないものだろうかと思う。