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最近、天王寺・新今宮近辺に用事で寄った折りに、時間があればブラブラ歩いてみる場所がある。てんのじ村。
西成から天王寺界隈は、やや南に富裕層の瀟洒な邸宅が並び、北には日本有数の遊郭(飛田)とスラム(釜ケ崎)。飛田と釜ケ崎に隣接し、市大病院の裏手にひろがる窪地一帯が、「てんのじ村」の愛称で知られる山王町である。上町台地の断層で区切られた、まさに、一段低い「窪地」。高層ビルが威風堂々と聳え立つ市大病院(阿倍野区)の側から入ると、なにやら殿上から下界に降りていく感覚すらある(『ライク・ア・ローリング・ストーン』^^)。降りきったところに現れる木造の巨大アパート「都荘」は、別世界の風情。玄関を入ると、40年ほど前にタイムスリップして、若い日の父母や自分自身にも遭遇できそうな幻覚に・・・。そういえばそんな映画をいくつか思い出す(『異人たちとの夏』や Life on Mars )。
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( D70 + Tamron10-24 )