warm heart, warm mind

先週の土曜夕刻から日曜明け方まで、高校同期の新年会。時の経つのを忘れて、ひさしぶりにガンガンと飲んだ。朝6:30に帰宅^^、シャワーを浴びて、センタ入試監督業務へ。まったく問題なく夕刻までの勤務を終了。翌月曜の講義もつつがなく終了。ハングオーバ皆無。どうしたものか、まったく身体に異常なし。私ってこんなにタフなヒトでしたっけ・・・^^。でも、こんなに楽しい集まりのなかでも、不況の深化を痛感せざるをえない。

かつて、Azariadis=青木流の日本企業モデルを「膨大なデータで地道に実証」した中谷巌は、"long term implicit contract"(長期暗黙契約)というキーフレーズをさかんに強調した。いわく、リスク中立的な(つまり、売上や利潤の短期的な乱高下に耐えうる)大企業と、リスク回避的(つまり、できるだけ安定した収入を求める)下請け企業とのあいだには、つぎの二点を特長とする長期契約が「暗黙のうちに」成立している。(1)末永くおつきあいしましょう、だからそのかわりに、ウチ(大企業)の部品生産に特化してね。(2)ウチ(大企業)は不況時でも一定量の発注を保証してあげます、だからそのかわりに、好況時の無理な注文にも工賃は低く抑えてね --- 中谷の実証分析は1980年代後半、バブル崩壊前夜に行われたものである。1990年代の平成不況(「失われた10年」)を経て、こうした日本的システムは崩れ去ったと言えるかもしれない。しかし、平成不況以前に、不況らしい不況を日本経済は経験したんだろうか・・・。つまり、平成不況以前の成長経済下で、中小企業は暗黙契約にしたがい、低い工賃で大企業の無理な発注に応じてきた。これは確か。そして、いざ本当の不況(平成不況)がやってきたとき、大企業は、暗黙契約を一方的に破棄した。これも確かだろう。しかし、平成不況以前にも、そもそも大企業側が暗黙契約を誠実に履行したことはあったんだろうか。

昨日、南大阪景況調査アンケート(昨年10-12月期分)の回答が、堺市役所(出先機関)より送付されてきた。今回も、無作為抽出した1000社のうち100社弱から返答を得た。これから数年は、とりわけ、この調査の意義は大きくなる予感。ぜひとも意義あるものにしたいと思う。

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このページは、eiichiが2009年1月20日 10:10に書いたブログ記事です。

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