新刊紹介で知ったんだけど、ある国立大教授は、大検を経て通信制大学を卒業という経歴をお持ちだそうだ(『独学という道もある』ちくま)。ちょっと、驚き。 とはいえ、本の中身をパラパラと見たが、「レールは一つではない、価値観は多様だ」という主張は、的外れのような気もしないではない。この人の場合には、親の海外赴任に随伴して大学卒業年齢に至るまでを海外で過ごした(海外から日本の通信制大学の講座を受講した)そうだが、この人が「私のような異質な経歴を持つ人は実は多くいる」として例示している人々は、まったく正常に既定のレールを歩んでこられた人々であって、なんら「異質」ではないようにもみえる。「高校へ行かずに学者になった!」という軽薄なキャッチコピーを見ると、彼らの価値観はどうやらさほど「多様」ではないようだ(たとえば大学へ行かずに会計士になるほうが数倍しんどいようにも思うが・・・)。彼らがやってきたことは、けっきょく、同じレールに遅れて乗りながらいかに効率的に前の者を追い抜くかということ、つまりどこまでいっても「受験競争」に他ならないのでは。。職業を問わず、長い回り道を経て何かしら諦念のようなものにたどりつき、そこから先はオマケで気がついたらどん底から這い上がっていたというような、そんな複雑な格闘^^の過程はあまり感じられない(ようにも思う)。
恵美須町のつけ鴨うどんは美味い(地図)
右は、恵美須町近辺の貴金属店と政治家のポスター
( Casio EX-Z1200 )