消えゆく組織

Yodo River府庁から、「大学教員向けアンケート最終案(調査票)」という文書がメールで送信されてきた。なんでも、府立某研究所のあり方を検討するために、この研究所が行っている調査研究について、その意義を確認したいということらしい。橋下知事が推進する行政改革の一環としてこの研究所の存続問題も俎上に載っているのかなぁ、などと推測している。

むかし、OD時代に2年間、客員研究員としてお世話になった(とはいえ、当時ボクは非常勤を2校かけもちし、日本学術振興会のPDF特別研究員でもあったから、経済的にもさほど大きくお世話になったというわけではない)。Chidoribashiその後、嘱託で、ここの研究員たちに計量経済学を教えていたこともある。が、失礼ながら率直に言って、算数ができない人ばかりで、アメリカのどこぞの修士学位を持っているという人の英作文ですらちょっとおかしかった、というような記憶しかない。でもまぁ、そのときあのときの「ご恩」は数千倍にして既に返礼済みであって、いまさら名指しされる覚えはない。そもそもボクは、この研究所はとっくの昔に廃止されて、研究員はすべて事務員に降格されたものと思っていたんだ。というのも、数年前にこの研究所からうちの教員に応募してきた人が、「このままでは事務員に降格になります」と泣きついてきたことがあったから(温情は地獄への架け橋・・・^^)。。

とまれ、ボクにはこの研究所の存在意義はよくわからない。困ったな。。テキトーに良いことを書きならべてもいいんだけど、そうするとそれだけではすまなくなるようにも思う。かといって、正直に誠実に答えても意味ないよね。だって、「無用の」回答はゴミ箱に直行だろうから。

そんなこんなで、ふと思い出したのが、昨年度かぎりで消えた(放送大学に吸収された)NIME メディア教育開発センター。一昨年あたりから「断末魔のあがき」のようなことをやっていた。たとえば、日本全国の大学で公開されている講義資料やオンライン教材を勝手にかき集めて、無断リンク集をつくり、「e-Learning システムの開発」などと称していたらしい(ボクのサイトからも、講義別に20ページくらいが、まったく無断で利用されていた)。あぁそういえば、放送大学に併合された後のつい先日も、ここから本学情報センタ長(個人)宛てに封筒が届いてたんだけど、情報センタ長の個人名が二代も前のものだったのよね(さもありなん)。他山の石。

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このページは、eiichiが2009年4月29日 20:51に書いたブログ記事です。

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