2009年5月アーカイブ
Moodle の TeX フィルタにはセキュリティホールがあるようだが(こちら)、おなじ文章の最後に Workaround(部分的な解決策)も記されている。さらに、こんな設定例もある。この設定で回避できるならセキュリティホールでもなんでもないじゃん・明日チェックしてみよう、というようなことを、寝ぼけ眼で昨晩(今日の早朝^^)に管理者ボードにメモしておいたら、情報センタ常駐SEのY氏が朝一番にそのメモを読んで、さっそくに対策を施してくれていた(起きたら「やっておきました」というメールが来てた^^)。
Y氏とはもう10年以上のつきあいになるが、なかなかの職業人だ。情報関係の英文を正確に読みこなす訓練もちゃんとしてるんだ、すごい(というか当然か、失礼しました)。こういう人をボクらは「プロ」と呼ぶ。
肥え太った「経済情報処理研究」担当者あたりには、爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいわ^^。
日曜の昼下がりに、小さい頃から通い慣れたる場所あたりをぶらぶら散歩。安宿にこもって仕事してたんとちゃうんけ?(息抜きで一時間ほど^^)。
高校時代に憧れてた(今はそんなでもない^^)森山大道という写真家は、28mmレンズ付きのコンパクトカメラ(90年代以後はリコーGRにご執心らしい)をお尻のポケットに入れて、ブラブラと街を散策しながら撮影をしていた(いる)らしい。28mmはスナップ写真用の万能焦点距離と言われていて、今風のデジイチ(APS-C)に換算すると、18~20mmに相当。ニコンD90とフォクトレンダー20mmの組合せは軽くて目立たず、とても良い。でも、カメラ本体がもっと軽く小さくなればなお良い。でもそれよりなにより、ファインダーをもっと大きくしてほしい^^。ファインダーの大きな機種(フルサイズ)は20万円以上の高額でずっしりと重い。デジイチはまだまだ発展途上。
ついこないだ4/30締切の原稿を一週間遅れで submit したと思ったら、5月末締切のものもあったんだな(今度のも週遅れは確実^^)。うちの中にいては仕事にならんので、ホテルで仕事^^。といっても、自宅近くの東横インの超格安コース、ネットカフェで12時過ぎまで粘った後に深夜シンデレラ割引+日祝会員割引で連泊。東横インは数々あれど、新規開店したばかりのJR野田駅前店はなかなか良い。東横インおなじみの無料朝食、ふつうはおにぎり+漬物+コーヒーのみなんだけど、ここのは和洋バイキングでちゃんとおかず(卵焼き、焼魚二種、野菜のおひたし、味噌汁、りんご酢ジュースなど)がつく。自転車でさっそうと乗り付けて、会員証の住所がすぐ近くなので、いつも怪訝そうな顔をされる。10ポイントで一泊無料、東京出張ではたいてい東横インを利用するから、かなりたまってる(格安割引の時にはポイントは使わねぇよ^^)。
うちの大学の写真部が「新歓展示会」なるものを開催しているのをたまたま見つけたので、ちょっと覗いてみた。30枚ほどのモノクロ写真が展示されていて、どうやらすべてフィルムで撮影したものらしい。ちょっと驚いたのは、大学の写真部には昔ながらの暗室があって、未だにモノクロフィルムの現像引伸を主体にやっているらしいこと。 でも、若い人がフィルムを使うなんてコケおどしにすぎないのでは。。モノクロの現像引伸なんて、実は、通り一遍の基本手順は一週間もあれば身につくんだよね。だいいち何の役にたつんだろうか(フィルムしか使わない写真家の助手になれる?)。そんなことよりデジタルのレタッチ技術、たとえば Photoshop に精通することのほうがはるかに重要で、時間のかかることだと思う。ちゃんとマスターすれば将来にも役立つはず(Webデザイナとか、それこそ写真家の助手とか)。
本日(5月21日)は、ペンタックス新機種の発表日。「2009.5.21 名機の誇りを受け継ぐ者」というキャッチフレーズで、ずいぶん前から予告されていた。日本時間午前0時前後、まず、US ペンタックス社のサイトでカウントダウンがはじまり、次いでドイツのペンタックス・サイトで公式発表。なぜか日本のペンタックス本社サイトでは未だ発表されていない(5:30am現在)が、もちろんペンタックスファンはお祭り騒ぎ。「コナーイ!」「キター!」「スゴいカメラが誕生した。ほんとにこのスペックでいくとは、なんつー会社だ!」「これを契機にペンタックスが躍進してくれることを願います」等々。
ペンタックス復活を祈念するボク^^としても、「大どんでん返し」のサプライズを期待してたんだけど・・・冷静に考えれば(考えなくとも)、このカメラはぜんぜんスゴくない(涙)。すでに予約販売を開始した US ペンタックスサイトでの価格は、ニコンD300の現在の実勢価格とほぼ同じ。だが、スペックはD300に及ばない。心臓部にサムソンのセンサーが使われているのも残念だが、AFポイントやファインダー倍率など写真屋がこだわるべきいくつかの点で、2年前に出たD300にまったく及ばないと思う。しかもD300はすでに枯れた機種、ニコンはこの夏にはD300の後継機を発表するだろう・・・(涙)。
韓国サムソンが発売するGX-20は、サムソンのロゴ以外は、ペンタックスK20Dだ。もちろん交換レンズはすべて旧旭光学のタクマーシリーズ(ロゴのみサムソン)。心臓部の撮像素子はたしかにサムソンだが、傍目に見ると、ペンタックスはずいぶんと「太っ腹」の提携をしたもんだと思う(巷の噂では2004年前後の倒産の危機を救ってくれたのがサムソンしかなかったらしい)。
↓の記事では、キャノンの悪いイメージだけが先行しそうな感じだけれど、いちがいにそうとは言えないのかもしれない。海外生産のニコンに対して、キャノンは国内生産に固執した。これは国内での雇用を創出する効果と、海外への技術流出を防ぐ効果を持ったはず。生産管理がずさんになった背景には、請負労働者を直接監督できないという事情があった。その背後にはさらに、正社員の解雇が困難(つまり正社員の採用コストが異常に高い)という事情もあるはず。これらは法規制の問題という側面も持つ。また、ニコンに比べて利益率が高い背景には、研究開発資金の蓄積といった側面もあるのではないだろうか。じっさい、ニコンはCMOSイメージセンサを自社では作れないようだが、キャノンは自家開発している。画像処理エンジンもニコンは他社に依存しているという噂があるが、キャノンは自家開発だろう。画素数にしても撮像素子のサイズにしても、技術的なスペックでは常にキャノンが先行してニコンが追従する(もちろん、ニコンは写真屋独自の付加機能と「ナイコン」伝統の頑強さやブランド力で対抗するわけだけど)。
ところで、ゴールデンウィーク明けに提出した原稿。いつものように、platex, dvips, ps2pdf 経由で pdf ファイルを作成。20年来 TeX でやってるんだけど、今回はじめて、印刷屋から珍妙な要望が来た。「(マイクロソフト)ワードの形式で出してほしい」。あのねアンタは印刷屋だろう、pdf ファイルからコピペして自分でワード形式に直せよと直接に言いたいところだったが、あいだに入った本学側の担当者がわざわざ pdf を word ファイルに変換してくれた。ボクが間違ってるんだろか?
なお一応、pdf ファイルを word ファイルに変換するツールをいくつか試してみた。最後の Convert サイトがなんとか使えそう。
- TeX2Word 元々の TeX ファイルを Word で読み込むもの。Windows版しか無いので使えない(ワタシは Mac ユーザ)。
- オンラインの pdf to word 変換結果をメール添付して送ってくれる。日本語がまったく扱えず、論外。
- Adobe Acrobat の「書き出し」機能 (手元の Mac OS 版では文字化けがひどく使えない、脚注と数式は全滅)。
- オンラインの Convert pdf to word (表組みやフォントに乱れはあるがなんとか使える、数式も記号は全滅だがなんとか見える)
新型インフルエンザにより一週間の休校。天の恵み。ずっと喉の奥につっかえていた、Judea Pearl "Causality" を今度こそ読破しよう。彼の手法が応用可能かどうか、この一週間でボクなりの見切りをつけよう。ダメと思ったらもうきっぱりヤンペ。いけそうなら、今年はこれだけに集中しよう。
う~む、東洋経済のサイトにすごい記事が・・・。
キヤノンの一眼レフで不良事故が多発する理由、製造請負依存の死角(上) キヤノンの一眼レフで不良事故が多発する理由、製造請負依存の死角(下)
とりわけ、この図表は衝撃的。2005年から2008年までの4年間、キャノンの高級一眼レフカメラには製品不良が頻発している(しかも最高級フラグシップの二機種 EOS 1D, 5D に致命的な不良が頻発)。私は昔からキャノンのカメラにはまったく縁がないので、こんなに不良品が出ていることもまったく知らなかった。 ちなみに同じ期間に、ニコンの高級一眼には製品不良はまったく無し。「製品不良の有無は会社公表ベース」となっているが、じっさい、私は長年ペンタックスやニコンを使っていて、カメラが壊れるなどということはまったく経験なし、想像すらしたこともない。ニコンFがベトナム戦争で防弾チョッキがわりになった等、「ナイコン」の頑健さを物語る栄光の伝説は数知れず。
記事は、国内工場で派遣労働を多用(請負業者に生産管理を丸投げ)するキャノンと、海外工場(一部高級機種は国内生産)で正社員主体の生産体制を確立したニコンの違いと結論づけているけれど・・・う~む・・・ Made in Japan の栄光と誇りはとうとう最後の砦でも・・・
新梅田シティの映画館で、スラムドッグ$ミリオネアを見た。スラム出身のインド人青年がクイズ・ミリオネアで百万長者になる。小学校にも通っていなかった彼が数々の難問に正解できたのはなぜか。奇遇にもほとんどの問題が彼の人生と深く関わっていたから。たとえば、100ドル紙幣に刷られている人は誰か?彼は正解(ベンジャミン・フランクリン)を知っていた。むかしヤクザに両目をつぶされ物乞いをしている友人が、お札の見分け方(聞き分け方)を教えてくれたから。ヒンズー教の聖人が両手にもっているものは何か?彼は正解(弓と矢)を知っていた。むかし彼らムスリムの村がヒンズー教の暴徒に襲撃され彼の母親が撲殺された時に、ヒンズーの連中は両手に弓と矢を持っていたから。 ことほどさように、インドにおける「仁義なき闘い」が次々と繰り広げられてインド社会の醜悪さがこれでもかと描かれる。ただし、全編とおしてコミカルで、最後はなぜかハッピーエンド。わが邦画における千葉真一のように、鬼気迫る迫力の役者は出てこない。インド映画を「ボリウッド」映画というらしい(ボンベイ+ハリウッド)が、これは「トレインスポッティング」の監督と「フル・モンティ」の脚本家の組合せだからイギリス映画やね。
境川の総合病院にて月例の検診。「ボクの同級生がご近所で医院をやってますから紹介します・今後はそちらへ通ってみてください」 -- ということで、センセーに見放されてしまった?いや、定常状態に入ったということかな。ちなみに、「同級生」という言葉が出たのは、このセンセー、「桜花爛漫月朧ろ」OCUのご出身で、なんとなく親しみがあるのだ。ということは、紹介してくださるセンセーもOCUのご出身だね^^。実はうちの両親のかかりつけのセンセーは「白い巨塔」浪速大学のご出身らしい。酒・タバコはいっさいやらず、毎晩、ジョギングをしておられる。ボクに対しては「禁酒禁煙」としか言われないので、ボクはこのセンセーが苦手。わざわざ安治川を越えたOCU系の病院に通っていたのはそのゆえ。次のセンセーもOCUだから、厳しくないことを期待してる^^。まぁとにかく、お医者さんには頭が上がらないのだ。
ところで、信州長野コシナ社のフォクトレンダー20mm。東京のフジヤカメラ(最安値)に昨日(月曜)の朝に注文、今日(火曜)朝に届いた。夕刻に新梅田シティまで自転車で行って、試し撮り。キレの良さに感動、さすがにレンズ職人のものづくり。35年前のSMCタクマー(ペンタックス)のキレ味を思い出す^^。昔は、安価のレンズでももっとシャープだったはず。今は、ズームにしたりオートフォーカスのモーターを組み込んだりするからコストがはねあがり、安くするためにはレンズ本来の性能を落とさざるをえないのではないだろうか。コシナ社は、その流れにさからって、単焦点マニュアルフォーカスにこだわり続けている様子。とはいえ、このフォクトレンダーのシリーズはCPU内蔵だから露出はオートだし、フォーカスエイド(ピントが会うと緑が点滅)も働くからボクの近眼+老眼でもだいじょうぶ。そのうえに、この小ささと軽さ。ホントに良い買い物をした^^。
単焦点の広角レンズ、ニコン純正は高いしちょっと古いし・・・というところに、コシナから20mmマニュアルレンズ発売とのこと。フォクトレンダーって、なんだかカッコ良い名前。パンケーキ、つまり小さくて軽いから、いつも持ち歩けそう。ネット上のクチコミ情報も良好。で、あとさき考えずに、即日注文^^。でも、東京のオンラインショップで代引購入だから、確実に家族にはバレるな・・・。ま、正直に告白して、「必要性」を誠実に訴えてみよう^^。
というわけで、ぽっかりと土日があいた。連休はどこへも行けなかったので、ブラブラとどこかへ行こうかな~。さいきんご執心のカメラだけど^^、趣味のヘボ写真だから、知らない街の風景には興味ないんだな。なにかしら自分と関わりがあって懐かしい、そういう場所に行きたいなぁ~。といっても、どこも思いつかないから、まぁ、いつものように近くをブラブラと・・・。
写真は、近所の「天然温泉・一休」からの帰りに出会った、家路を急ぐ自転車たち。そういえばもう長いこと、家路を急いだことがない^^。
Bicycles on the Way Home (千鳥橋付近、D90+Nikkor50)
左の写真、左上マンション上層階付近に出ているゴーストは、フィルター(プロテクタ)のせい(怒)。
というわけで、4月30日締めの論文をしっぴつちゅう。調査報告のようなもんで味気ない(つまらない)んだけど、ひとつ面白い(というか、困った)発見があった^^。
図は、南大阪地域のある景気指標(雇用人員の「過剰感」)を、日本全国の同指標(日銀短観)と比較したもの。青の線が南大阪、赤が日本全国の大企業のもの、緑が日本全国の中小企業のもの。上へ行くほど、雇用人員の過剰感が強い(つまり、経営者はできれば人減らしをしたいと思っている)。明らかに、南大阪の値は異常(に見える)。日本全国で見ると、大企業も中小企業も昨年の春先くらいまではずっと人手不足感が強かったのに(アルバイト・パートを含むことに注意)、南大阪では一昨年の中頃くらいから人手過剰に転じている。
でも、この南大阪の動きを「異常」と言えるかどうか。統計的検定を試みてみると、「異常とはいえない」という結論しか出てこない。つまり、このグラフの青と緑の差は「誤差の範囲内」。まぁ、グラフだけではわからないということかな。。
※ 三択のアンケート結果なので指標は多項分布にしたがうが、南大阪はサンプルが少ない(かもしれない)のでプログラムを書いて分布を計算してみると・・・「南大阪調査の母集団特性は日本全国調査と同一である」という帰無仮説は、10%水準でも棄却できない。
ノートPCと若干の資料(とカメラ^^)を持ち歩くための常用のカバンとして、ちょっと良いリュックサックを購入。広島のオンラインショップで21000円、たかがリュックにこれだけの出費をするのはたぶん初めて。だから、定額給付金をあてこんでネ(いや、公的な自分としては、理念も理論もない政策のように思うけど・・・^^)。
忌野清志郎、逝去。いちばん印象に残っている曲は「トランジスタラジオ」。授業さぼって陽の当たる場所に居たのさ/寝ころんでたのさ、屋上で/タバコの煙、とても青くて/ポケットにいつもトランジスタラジオ/彼女、教科書ひろげてる時/ホットなナンバー空に溶けてった -- 自分たちの高校時代となんとなくダブりませんか・・・。
大学院に行きたいという学部生がいたら、国公立大の院を目指せとすすめている。過去に、阪大院と神大院に一人ずつ。前者はすでに大学教員、後者はニューケインジアンの旗手として近い将来にデビュー予定。 というわけで、今年もやります、自主勉強会。意欲と根気のある方なら歓迎。今学期は毎週月曜5限、G.S.Maddala "Introduction to Econometrics" を精読します。あったりまえだけど、履修登録なんか必要ないし、受講料なんかとらないよ。まじめな学生と、大学(大学院)の授業らしいことをできれば、ボクの美意識も満足されるんだから。。
淀川の夕暮れ(此花区伝法港付近から、対岸は西淀川区の製鋼工場)
う~ん、Moodle サーバが頻繁に落ちだした(涙)。昨日の5限にとつぜん停止。いま(深夜)ふたたび停止。個人的にはやはり、Windows サーバというところが不安なんだけど・・・。それから、この一週間ほど使っていろいろと見えてきたんだけど、Moodle の現バージョン(1.9.x)は、まだ、枯れるには遠いような感じ。
- たとえば昨日気づいたのは、管理者や教師の役割(ロール)登録。サイト全体での役割登録と個別科目のなかでの役割登録とに同じモジュールが流用されているので混乱してしまう。ある一人の教師が、サイトに登録された全科目の担当者になってしまったりする^^。
- さらに今日気づいたのは、履修学生の一括登録。各学生のパスワードは別の認証サーバと連携させるので不要のはずなのに、ダミーでとにかくパスワードを最初に与えてやらないといけない。そうしないと、Force Password Change という珍妙なフラグが勝手に ON になってしまい、学生はいつまでも履修科目にログインできない。なお悪いことに、複数の登録ユーザの設定を一括して変更する操作(バルク処理)ができない。