スラムドッグ$ミリオネア

新梅田シティの映画館で、スラムドッグ$ミリオネアを見た。スラム出身のインド人青年がクイズ・ミリオネアで百万長者になる。小学校にも通っていなかった彼が数々の難問に正解できたのはなぜか。奇遇にもほとんどの問題が彼の人生と深く関わっていたから。たとえば、100ドル紙幣に刷られている人は誰か?彼は正解(ベンジャミン・フランクリン)を知っていた。むかしヤクザに両目をつぶされ物乞いをしている友人が、お札の見分け方(聞き分け方)を教えてくれたから。ヒンズー教の聖人が両手にもっているものは何か?彼は正解(弓と矢)を知っていた。むかし彼らムスリムの村がヒンズー教の暴徒に襲撃され彼の母親が撲殺された時に、ヒンズーの連中は両手に弓と矢を持っていたから。 ことほどさように、インドにおける「仁義なき闘い」が次々と繰り広げられてインド社会の醜悪さがこれでもかと描かれる。ただし、全編とおしてコミカルで、最後はなぜかハッピーエンド。わが邦画における千葉真一のように、鬼気迫る迫力の役者は出てこない。インド映画を「ボリウッド」映画というらしい(ボンベイ+ハリウッド)が、これは「トレインスポッティング」の監督と「フル・モンティ」の脚本家の組合せだからイギリス映画やね。

Noda-Hanshin Noda-Hanshin 野田阪神 (D90+Nikkor50)

このブログ記事について

このページは、eiichiが2009年5月16日 00:23に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「フォクトレンダー20 (2)」です。

次のブログ記事は「フォクトレンダー20 (3)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.13-ja