一括処理の妙?(D300が13円?)

この春学期、4回生ゼミではずっと Unix(Linux) の演習を続けてきた。基本コマンドの利用からC言語プログラミングの練習をして、いよいよ今週木曜が春学期の最終講義。4月のはじめにみんなに約束したように、「一括処理の妙」を見せてあげなければならない^^。 お題として選んだのは、価格.comの最安値情報。価格.comには、あらゆる商品の最安値情報が時系列で保存されている。これは貴重な経済情報である^^。たとえば、ニコンのデジタル一眼レフカメラ D300 の場合、発売当初(2007年8月24日)の最安値から、現在の最安値まで、時々刻々動く価格の時系列データが124ページにわたって表示できる。この124ページにわたる html ファイルから価格情報だけを取り出して時系列データを作成し、折れ線グラフに描いてみよう。 というわけで・・・標本数6000超の時系列データを取得して描いたのが下の図。wget, grep|cut|sed を用いて、シェルスクリプトの10行弱の反復構文で簡便に処理できる(処理の詳細は桃大Moodleの演習IV荒木にゲストログインしてご覧いただけます)。ど~だ・Excel でこんなことができるか、これが結びの文句だな^^。

price of D300ところで図を見ると、ときどき、価格が大幅に下落してすぐに元の水準に戻っている。もっとも下げ幅が大きいのは、2009年2月9日14:19に130,999円から一挙に13円!に下落して、その一分後に130,989円に復帰している^^。あきらかに業者の入力ミスだが(価格.comでは業者が自主入力する数値をそのまま自動処理しているのだろう)、この瞬間に発注したら13円で購入できたのだろうか^^。そういえば20年ほど前に、当時数十万円もしたCコンパイラを数万円で買った友人がいた。新米の店員が値札を一桁まちがえて書き込んだのを見逃さずに、店が気づく前にまんまとレジを通過したということだった(もう時効ということで・・・^^)。

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このページは、eiichiが2009年7月21日 03:56に書いたブログ記事です。

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