略語コンプレックス?

我々の「南大阪景況調査」に、クレームが来たそうだ。かなり強硬に、「なぜ【景況】と略すのか?」と詰め寄った人がいたらしい。で、そのクレームを受けた(こちら側の)人は、謝罪して、「【景況】を【景気状況】と言いかえます」という返事をしたらしい。アホな・・・。

【景況】は「略語」ではない。たとえば・・・

  1. 広辞苑第五版:「景況」=「景気」=売買・取引などの経済活動の状況
  2. 明鏡国語辞典:「景況」=ある社会の景気の動向
  3. 漢字源:「景況」=「景気」=商売や取り引きなど社会の経済状態
  4. 昭和3年(1928年)刊の「斉藤和英大辞典」にすら「景況」という見出し語がある。
そもそも、「景気状況」などという語こそおかしい。「景気」という語は「経済活動の状況」をあらわすので、「景気状況」というと「経済活動の状況の状況」となってしまう。

略語コンプレックスというのでもないな。でも、こういう人っているんだわ。世間の風潮に乗って、なんでもかんでも「親の教育がなっとらん!」とかネ。

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このページは、eiichiが2009年11月 6日 12:06に書いたブログ記事です。

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