Python, Econometrics(Pythonによる計量経済学)というWebページをたまたま見つけた。Pythonをこういう方向で使うのは前から知ってたけれど、こういうのは、なにか意味があるんだろうか? ソースコードを見ると、マトリクスの転置・逆行列・乗算、すべて、特殊な関数を呼び出してやってるよね。でも、こういうのは、C++で言うところの、演算子のオーバーロード(多重定義)というやつでエレガントに処理するのがならわしなんだけどな・・・(昔からGaussというソフトがあって今もMatlabとかがあるし、フリーならOxやMatclassとかいろいろある)。
クラウドだの反マイクロソフトだのと言われてる裏で、PythonやPHPや、サービス毎に言語が違ったりしておもしろいなぁなどと思いながらその筋の動向をながめている今日この頃なんだけど^^、まぁとにかく、経済学研究者が言語をマスターすべき理由は、もはや、特別なひとつの言語をこんな風に直接に(凡庸に)応用することではないように思うけどな。。
ちなみに、手前味噌ながら、20数年前にボクがC言語による統計分析の本を出した時には、C言語でしかできない画期的なことがあったんよね。たとえば、当時の16ビットPCで主流だったパスカルとかベーシックという言語では64Kバイト以上の配列を処理できなかったり、組み込みベーシック以外ではグラフ機能がまったく利用できなかったんよね。で、PCで計量分析をする上でのそういう制約を取っ払ってくれるのが、C言語だったんよね(まぁ後者に関してはアセンブラでライブラリを自作したので、当時のパスカルにも同じアプローチは可能だったはずだけど)。