内部留保

郵便ポストに労組のビラが入っていた。いわく「ボロ儲けを吐き出し、労働者の雇用と生活を守れ」。ボロ儲けとは(例によって)企業の内部留保のことらしく、なんでも、「大阪の大企業122社がため込んだ内部留保24兆7657億円の0.29%(約720億円)で、10000円の賃上げが可能」だそうだ。でもよく言われるように、内部留保には減価償却が済んでいない生産設備の残存価値などが含まれるので、この24兆円をまるごと企業の「埋蔵金」と見なすのはおかしい(実際はわずかでは?)。それでも720億円くらいは出せるだろうということかもしれないが、そもそもこの長期停滞のなかで正社員の賃上げ10000円を要求する根拠はなんなのだろうか(デフレなのだから正社員の実質賃金は下がってはいないはず、ここ20年ほど労働生産性は下がりっぱなしのはずだけれど・・・)。毎年(毎月?)一律10000円の賃上げが続くのなら、沈みかかった船(日本企業と日本経済)には相当の負担になるのでは・・・。こういう「試算」は誰がどういう風にやっているのかなぁ。。

高見 Osaka 高見 Osaka Vacant and overgrown, neglected (拙宅付近)

このブログ記事について

このページは、eiichiが2010年4月18日 04:52に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「Xmarks, 600人講義^^;」です。

次のブログ記事は「テニス肘など」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.13-ja