2010年9月アーカイブ
昨晩未明の雷はすごかった。うたたね状態だったので、最初の一撃には、ホントにド肝を抜かれた。すわ、北西方面からの核ミサイルかと、一瞬、身構えた(死ぬかと思った、走馬燈のように人生の思い出が脳内をかけめぐり・・・^^)。
マンキューがニューヨークタイムスに、経済学部新入生へのグリーティングを寄稿している(欧米は秋が入学シーズン)。せっかくハーバードの学生になったのだから、経済、統計、金融、そして心理(行動経済)を学びなさい、とのこと。桃大の経済学部には心理学を担当できるスタッフは未だいませんね(まぁハーバード経済学部でも数年前に導入されたばかりのようだけど)。。
↓の続き。拙作の審査が完了、Congratulations! You had a photo published! の知らせ。これでボクも 1x.com の Artist ^^ か?
投稿したのは、一年前に鶴見緑地で撮ったCosmea(コスモス)。明け方にPublishされたようで、6時間たらずで既に3000viewsを越えている(Flickrでは一年かけて600views、まぁ「外交」なしとはいえ・・・^^)。
この1x.comを知ったのは一昨日のこと(↓)。ある人が審査に落ちて「1x.comは人種差別だ」とボヤいているページを見たのがキッカケ^^。でも、すこし調べてみれば(自分の眼で確かめてみれば)、非常にレベルは高く(ボクのが掲載されたのはまさにビギナーズ・ラックだけれど)、良心的で有益なサイトだということはすぐにわかる。Critique(批評)と題するページには、写真を改良するヒントがあちこちに埋まっているはず。
とまれ、「ナノクリ望遠・いいんじゃないの」と神のお告げがあったようです^^。
1x.comというサイトの存在を(遅まきながら)知り、のぞいてみると、なんとまぁハイレベルな写真サイト。拙作を Submit(投稿/応募)してみた。投稿された写真は、三段階の審査を経て、サイトに Publish(掲載)するか否かが決まるらしい。いま拙作は、「スクリーニング」と呼ばれる多数無記名投票(二段目?最終審査?)に進んだところ(まぁFlickrでも600viewsほど稼いだ写真だから、せめてこの段階くらいまでは・・・ネ^^)。
こんなことをした理由は、7月の夏祭り前からの「懸案事項」だった、ナノクリ大口径望遠ズームの新規購入についてそろそろ結論をだそうか、ということで^^。我が家の財務大臣は端から一言返事でオッケーだったんだけど、あっけなく了承されてしまうとかえって踏ん切りがつかなくなってしまい・・・そこでまぁ、たまたま知った1x.comに写真を投稿してみて、掲載されたら購入、されなければ見送り、ということにしました^^。
といいつつ、審査結果を待ってるんだけどなかなか出ない。昼間の阪神=巨人戦で決めてしまったほうがよかったかも。それにしても、まさか阪神がここに来て勝つなんて、しかも檜山が・・・(あなたが出なくなったのも野球を見なくなった一因です^^)。
来週のRセミナー(↓)は、伝統的な構造方程式モデルの構築手順と限界について説明する予定。どこまで進めるかわからないけれど、OLS→同時方程式バイアスとTSLS→ガウス・ザイデル法→ルーカス批判→VAR(誤差修正)モデルまで、いちおうの心づもりだけはしておくことに^^。ある参加者の関心にターゲットを絞ったものだけれど(先進国ODAが途上国経済の構造に与える影響という研究テーマらしい)、やっぱり、このやり方が経済学を学ぶ者にとっては(特にマクロ分析を志向する人には)最も汎用的な学習の進め方ではないだろうかと思う。復習のための適当なテキストも見繕っておこうと思って数冊パラパラと流し読みしてみたが、最近のものは、OLSの説明の後にそのまま単一方程式のパネル分析に進むパタンが多くて、ちょっと使えない。数冊見たなかでは、「計量経済学」(田中勝人、岩波書店1998年)が良いテキストではないかと思った。
咲くやこの花館のサイトをのぞいたら、「クロユリが見頃」とあった。なぜか黒百合の歌を思い出したので、鶴見緑地まで出かけて行った。3時半頃に着いたんだけど、撮影会のグループがいた(使用禁止の三脚をたてる爺さんがいたり、他人の視野に自分のカメラを突き出す婆さんがいたり・・・も~^^)。一群がいなくなる閉館まぎわまでレストランで待った(今日の待ち時間は長かった、数枚しか撮れなかった^^)。
■ 桃山学院大学写真部・夏期学外展 ・ 9月8日(水)~13日(月)12時~17時 ・ 画廊イロリ村(地下鉄谷町線中崎町駅)
フィルムプリント派が多いのが特徴でしょうか。技術面等でOBのプロのみなさんも支援されているようです。
中崎町といえば、古い家がおしゃれに改造されて、歩くだけで楽しい街。また、中崎通商店街入口「スパゲッティー専門・倶蘇酡麗」のクリーム・スパゲッチ(エビ入り・大盛り)は、超おすすめの絶品。そろそろと日中温度も下がりはじめた今日この頃、大阪下町の散策とあわせて作品鑑賞などはいかがでしょうか。。
ps. 明日午後の検査に備えて食事制限中。あぁ、おなかへった^^。
今年は都の西北にて。早期予約の半額割引で東京リーガロイヤルに連泊。ホテルからiPhoneにて入力中。本日のチュートリアルセッション、選択バイアスの話を途中から聞いた。ヘックマンの方法(最近は最尤推定するらしいが)を嚆矢として、欠測データにどう対応するかという話。応用できそうな気がしたので、その場で、講演者の本をAmazonに注文。ホテルにつくなり、東南アジア系の人に、躊躇なくいきなり英語で話しかけられた。おぉさすが国際ホテル。というか、やはりぼくの顔は親しみやすいのだと自己満足(同胞と勘違いされたのかも)。たまたま廊下ですれちがっただけの紳士を大隈庭園まで案内してさしあげた。
中平卓馬の絶頂期の写真集が復刻されていたことに気づいた(1970年発刊の「来るべき言葉のために For a Language to Come」、出版社の案内はこちら)。昨年あたりに古本で目が飛び出るような(数十万円の)値がついていたが、復刻版は7000円。それでもちょっと高いけれど、(印税は彼のもとへも届くものと勝手に期待して)さっそくに購入。アレ・ブレ・ボケの独特の作風。同じくアレ・ブレ・ボケで一世を風靡した森山大道より、ずっと暗くて冷たい^^。森山の写真に漂うノスタルジー(温もり)は無し、もっとクールに社会の暗部を切り出そうとしているように感じる。
中平といえば、日本の写真界には希有の達筆論理派にして、希有の非紳士的な放蕩無頼漢。「権威」に対して異議申し立てばかりをしていたような印象があるが、実は、正統派の写真に関する(正当な)論評も多い(と思う)。たとえば、篠山紀信との共著(「決闘写真論」)は、すごい本だと思う(あまり知られていないためか、この本は安価に古本で入手できる)。篠山が全力投球した写真もさることながら、中平の緻密な筆運びにもシビれてしまう(写真と無関係にも、学ぶべきものがあるように思う^^)。
ボクが中平の人生経歴を知ったのは(実は^^)近年のことなんだけれど、この「来るべき言葉のために」以後の彼の道のりには、なんというか、スジを通し続けることの難儀さ、のようなものを感じずにはおれない。読売新聞の記者が沖縄で撮影した一枚の写真をめぐる裁判に、彼は関わった。反戦デモに参加した青年が、炎に包まれた警官を蹴っている(ように見える)写真。この写真を証拠に殺人罪に問われた青年は、いや自分は警官を助けようとしていたのだと反論した。「写真はいかようにも解釈できる」と青年の弁護に乗り出した中平は、その支援活動を通じて、彼自身の写真観をガラリと変えてしまう。写真は「植物図鑑」であらねばならぬといいはじめ、過去に撮影したフィルムをすべて焼き尽くして、(アレ・ブレ・ボケの)魅惑的な独特の作風を捨てた。で、自己の論理不整合に悩み、スランプに陥って、急性アルコール中毒に伴う記憶喪失により実質的に写真家生命を終了・・・。昨年だったか、中平の近況を伝える映画(自主製作)を東京で見た。数十年ぶりに沖縄を訪れた彼は、荒木経惟や森山大道といっしょに、ある講演会に出席する。写真家として大成したかつての「同志」(荒木や森山)と、まったく無名の酔っぱらい爺さん(中平)。しかし、かつての同志に向かって「沖縄をどう考えるんだ」と詰めよる彼の姿は、勇ましくまぶしかった。四十年一日のごとき、純粋青年(と沖縄?)。