日曜はあくせくと講義資料の準備。平均寿命の国際比較のデータが少し(かなり)古くなっていたので、新しいものを集め直した。各国の平均寿命の差はどんな要因によって説明できるかという例題のためのもの。摂取栄養量、医者の数、平均所得などなどのデータを揃えている最中に、偶然、GPI (Grobal Peace Index) という面白い指標を見つけた(出所はこちら)。 内憂外患の戦闘数、紛争での死者数などなどのいろいろな政治的軍事的尺度を総合して、各国の「平和度」を指標化したもの。日本は世界で3番目に平和な国ということだそうだ(全149カ国中、1位ニュージーランド、2位アイスランド、イギリス31位、中国80位、アメリカ85位、最下位はイラク)。実は個別項目で見るとほとんどの項目で日本はベストの評価を得ているんだけど、「近隣諸国との関係」や「軍事力および洗練度」で「劣る」ために、総合では3位となっている。面白いのは、この「軍事力および洗練度」という項目で、Very low(最良)から Very High(最悪)までの5段階評価になっている。つまり、軍事力が質量ともにすぐれているほど「平和でない国」という(反戦派的の)評価軸で、High(かなり悪)が日本、中国、ロシア、英国など、Very High(最悪)は米国。
それはともかく、試しに、この GPI を説明変数に入れてみると、これだけで、各国の平均寿命の大小をかなり説明できてしまうことを発見(教材としては使えないけれど・・・^^)。