留学生向け英語講義の期末試験(の最後の問題)。F統計量を用いる構造変化の検定。もちろん、ポンポンポンと三回ほどクリックすれば解けてしまうパッケージもあるんだけれど、あえて、統計学の定理の意味を理解したうえで自分で統計量とP値を計算するプログラムを作成する問題にした。P値がゼロになるので帰無仮説(「構造変化は起きなかった」)は棄却される、つまり「構造変化は生じた」が正解。受験者中(国籍は和蘭・芬蘭・中国・越南・日本など)、正解者は(というか、おそらく問題の意味を把握できていた者も)中国からの留学生3名のみ。3名ともパーフェクトな解答。おそれいりました。
かたや、経済情報処理演習IIの期末試験では、平均51点(100点換算)のなかで、我がゼミの三回生がただひとり満点の解答(これだから「ムズかしい」ことはやめられない^^)。
他部局のプロジェクトをめぐって、当部局でも若干の議論がおきた。個人的な思いを吐露すれば、「ICTを活用して(お客様に)きめ細かいケアを」といった言い方には、二つの問題があるように思う。ひとつは、まるでいままで「きめ細かなケア」が行われてこなかったかのような事実誤認。もうひとつは、ICTを活用すると夢のように問題が解消されるという錯覚。トップダウンの産業政策なんて成功したためしはないのに、100回失敗しても101回目は成功すると政府は信じている -- けだし、名言^^