2011年3月アーカイブ

囚人のジレンマ

本業がはかどらない時にかぎって、別のことが気になってしかたがない(あぁ・・・^^)。

原発推進派と反対派の確執を「囚人のジレンマ」にたとえた文章を見かけた(こちら、全文を読むには日経IDを無料登録する必要あり)。私はゲーム理論を専攻しているわけではないが(学部時代に勉強したキリのような気もするが^^)、この文章は、とても興味深く感じた。いろいろな解釈の仕方があるように思えて、もうすこし経済学的に?考えてみたくなってしまった。

「囚人のジレンマ」は、囚人Aと囚人Bが、自白か黙秘かの意志決定を迫られる場面で生じる。解説はこちら。利得行列は図1のようである(◎が最良、○は良、△は悪、×は最悪)。水色の選択が協調解、黄色の選択が「囚人のジレンマ」。協調すればお互いが軽い刑で済むのに、囚人たちは協調できず、ともに処罰されてしまう(黄色の選択はパレート効率的ではない)。

そこで、原発推進派・反対派の場合の利得行列だが、まずそれぞれの目的とするところを次のように考えてみよう。推進派にとっては、とにかくコストをできるだけ抑えたい。コストには二種類あって、まず建設コスト(リスクへの対策コスト、これをコストAとしよう)。それから強硬な反対運動にあうと土地取得コスト等がはねあがる(コストB)。いっぽう、反対派にとっては、まずなるべくリスクの低い原発を作らせること(反対理由1)。それから自分たちの主張の正当性を社会に認めさせて反対運動の成果をあげたい(反対理由2)。 このケースが「囚人のジレンマ」になるかどうかは、コストAとコストBのどちらが大きいか、反対派が反対理由1と反対理由2のどちらをより重視するかに依存する。いずれも等しいとすると、利得行列は図2のようになる。そうだとすると、現在の状況が黄色の選択であるとしてみても、これは「囚人のジレンマ」とは言えないだろう(図2では、黄色の選択はパレート効率的である)。 prisoner.jpg

私の理解があやふやかもしれないしもちろん別の見方もあるだろうとは思うけれど・・・このように考えてくると、「囚人のジレンマ」という流行?概念に論点をムリに押し込めてよいものかどうか(問題がボヤけてしまわないか)という疑問もわいてくる。リスクのより少ない原発の建設コストが非常に高くなる場合、あるいは反対派が反対理由2を重視する場合、黄色の選択は協調解ともいえるのではないだろうか。

eBay, 報道写真

Paypalの口座認証が済んだので、eBayで買い物をしてみた。米国製のNikon用備品。日本では販売されておらず、アメリカのAmazon.comにも無いが、eBayにはあった(送料込みで2450円、こちら)。

ところで、私はiPhone/iPadで産経新聞を購読しているのだが、とくに震災発生からこのかた、紙面に掲載される写真に日々感動している。カメラマンの報道への情熱、そして被写体への共感というか愛情というか、とにかく真剣なまなざしが伝わってくるような気がする。こういう異常時で感情が高ぶっているからかもしれないけれど。。

And the spring comes(近所の喫茶おりおん)

Facebookで旧友から教わったリンク二つ(泣ける;;)。 ・巣立ち行く立教健児よ、日本復興の尖兵となれKanbare Japan!!!!(Cho sungmo - Kasinamu)

13:00 からの会議を、3時(15:00)からと勘違いして、別件をダブルブッキング。携帯に連絡を受けてビックリ、あわてて駆けつけたが、既に会議は滞りなく終わっていた。ことほどさように、有能な事務局にいつも助けられてる^^。でも春は異動の季節、一抹の寂しさが・・・。 Eiichi Araki.jpeg Moodle のコースを【Social Forum】形式で作成すると、掲示板+ファイル共有の仕掛けになる。掲示板に投稿された記事は参加者全員にメールでも配信されるし、学内認証サーバとの連携も可。内輪のファイルも学内外から暗号化通信で共有できる。学部全体のフォーラムと現代経済分析コースのフォーラムを試作してみた。

今晩はこれから(というか、もう朝が来るけど^^)、中国コース学部サイトの模様替え。他人(業者)が作ったスクリプトをおっかけるのは億劫だけど、学部サイトを残せと言ったのは自分なんだし、しかたないよね。。

計画停電

計画停電をこのまま続けるのはよくないと思う。一日の電力消費パタンを崩すことはすなわち生活の規則を崩すことだし、なにより、一定量までの電力は生活必需品なのだから、富めるも貧しきも一律に同じ量だけカットしてしまうのはおかしい。民主党の電力料金倍増案も、一律値上げならば、低所得層には苦しい政策になるだろう。 しかし、40A以上の基本料金を5倍にせよという画期的な提案があった(「基本料金の見直しで、節電と利用平準化を進めよう」)。

彼岸の供花(拙宅仏壇)

1x, Paypal

昨年の秋口に1枚だけ投稿した写真がまぐれで掲載されて以来、まったくご無沙汰の 1x.com からメールが届いた。写真販売業に乗り出すそうで、私の写真も売ってくれるらしい。よければ契約書に同意せよとのこと。といっても、私が投稿したのは後にも先にもあの1枚きりなんだけど、まぁ、掲載者全員に機械的にメールを送っているのだろう。 でも、面白半分に契約書に目を通してみた。1xが宣伝販売を肩代わり、Photographerの著作権は保持、販売はプリントのみ(デジタルは決して渡さない)、Photographerの収入は諸費用を引いた残りの60%。ここまではよいとして、最後に、1x側の義務不履行やトラブルが生じた場合の免責条項が長々と付いている。こういう契約書を読むのははじめてなので、私の理解がまちがっているのかもしれないけれど・・・Relieving circumstances(法律の専門用語?和訳は知らないが、要するに、こういう環境にあった場合には責任をとらないよという条件)のなかに、leaving of personnel, illness or other reduction of work capacity (社員の退職、病気および他の要因による作業能力の低下?)とかも入ってるんだけど、そんなものはそっちの勝手な都合ではないのか。さらに念を押すように、1x側が賠償支払いを行う場合にも金額は1000SEKを決して越えないとある(1000クローネ=12000円くらい、ちょっとショボいような)。

で、いちおう同意してみた(爆笑^^)が、生半可な理解のままにやっていると、わけのわからない請求書が来たりするのかも・・・^^。この機会に Paypal のアカウントも作成した。こちらはすこしは有効に活用できるかもしれない。

数量割当

東日本方面に嫁に行った妹から「水が無い」との連絡が入り、ペットボトルのケースを取り急ぎ宅配便で送った。大阪市内でも既に購入制限が出ていて、近所のスーパーでは一人3本までということだったので、スーパーを「ハシゴ」した^^。どこの店も数量割当(rationing)。短期的な超過需要に価格が反応しないのは合理的なことなんだと、妙に納得した。そういえば阪神大震災の時にペットボトルを1本1万円だかで売ろうとしたコンビニが話題になっていたが、店名を大々的に宣伝してあげればよかったのに。。

リヤドロの人形(拙宅物置)

おかしな回帰

一ヶ月前の大雪の日に行われた「論文指導小会議」。そこで提示された、ある大学院生の論文。そのなかで行われていた、ちょっとおかしな回帰分析について、やはり、指摘しておくべきだろうと思い直した(というか、本業の問題の切り口が見えてこず、手持ち無沙汰の気分転換中にフト思い出したんだけど・・・^^)。なお、本人には罪は無し(誰かがいい加減な「指導」をしているというだけのこと)。

論文では、ある変数 O を、L という変数の過去の値(以下では Lp とする)と、その他いくつかの外生変数の過去の値(以下では Xp とする)に回帰させている。つまり

eq1.jpg

これを単純最小二乗法(以下では OLS とする)で推計して、その推定結果から、L や X が O に与える効果について「経済理論的な解釈」が試みられている。

しかし明らかに、O と L は同時点でも相互依存関係にあるのだから、本来の関係(構造モデル)は、以下のようである。

eq2.jpg

この第一式がなぜ最初のような式になるのか不明だが、アプリオリに b1=b2=0 を仮定したのなら、それは論外(たぶんそうだろうと思うけれど)。かりに、推計の結果として L と Op が有意にならなかったのだとしても、このケースでは OLS 推計の結果はバイアスをもつから、そんな検定の結果は信頼できない。 さらに、上の二式を誘導型に直すと(Lの式は省略)

eq3.jpg

最初の回帰は、b2+b1c2=0 という制約の下で、この誘導型を推定していることにもなる。こちらは OLS 推計できるが、かりに推計の結果から Op が有意でない(b2+b1c2=0)と判断されたものとしても、これだけでは元の構造方程式のパラメータは特定できず、「経済理論的な解釈」はできない。

で、改良策としては、構造モデルのそれぞれの式を操作変数法で推定しなおすことだろう。

尻無川

計画停電を呼びかける菅直人首相。「しっかりと」というお決まりの副詞が耳障りではあったけれど、本心からの涙をこらえる姿は感動的で、2005年の七夕の日を思い出した。ロンドン地下鉄爆破テロが起きた直後に当時の英国首相(ブレア)が連呼していたフレーズ、stoicism(沈着冷静)と fortitude(不屈の精神)。

ヒトラー、ニコンを非難

すこし前に、他サイトで、実に愉快なパロディ動画を教えていただいた。何度見返してみても、やはり笑い転げてしまう。英語字幕付き(勉強にもなるかも^^)なので、ここにも紹介いたしましょう。

■(1分12秒、ヒトラーは怒り狂い)8000ドルだと!? ニコンは24Mピクセルの一眼レフに8000ドルも要求するのか!? ソニーは5000ドルも安く作っているのに!! 丸一年の準備期間をかけて、給料ぼったくりのニコンの技術者たちがやったことは、D3のセンサーをソニーのセンサーに置き換えただけだろう。 ■(1分40秒、部下がたしなめるように)しかし閣下、D3xは二倍の24Mピクセルの解像度で・・・(ヒトラーは即座にさえぎり)解像度を二倍にするというのは、直線で42%ピクセル数を増やすだけのことだ!(部下は再びたしなめて)しかし閣下、新しい Expeed 画像エンジンは・・・(ヒトラーは再び即座にさえぎり)馬の糞のような脳天気な宣伝文句を繰り返すんじゃない! ■(2分03秒、ヒトラー)キャノンの連中は、21Mピクセルで1080iビデオもついたカメラを2800ドル未満で作っているんだぞ! ニコンは、新しいセンサーをこれまでのD3のボディーに詰め込んだだけで、キャノンの三倍近い価格を要求するのか! ■(2分17秒、ヒトラー)あぁ、なぜデジタルになんぞ首をつっこんだんだ。スターリンのようにフィルムにしがみついていればよかった! で、どうする? 8000ドルなど払わんぞ、男としてそんなことはできない! 死んでも払うものか! ■(3分00秒、ヒトラー)私は未だに Capture NX(Raw現像ソフト)を入手できないんだ! (女性たちがすすり泣きながら)そうなの、そうなの、閣下はいまだに JPG でしか撮らないと聞いたわ。 ■(3分14秒、ヒトラー)さて、クライアントに何と言い訳すればよいのか? しばらくの間は Upsample でごまかすしかないな。くそったれのデジタルめ・・・Ken Rockwell を呼んでくれ。彼はきっと何かを知っているだろう。

Upsample はレタッチソフトで(擬似的に)解像度を増やすことでしょうか。Rosie O'Donnel という人の名前が出てきますが、アメリカ人コメディアン(レスビアン)だそうで、「改良」が必要な人だけど、ニコンのレンズ(80-400)はこの人よりもっと重症で徹底的な改良が必要だとヒトラーは嘆いてます。

A3出力ができるプリンタを、昨晩遅くに、Amazonに注文。価格.comの最安値より数千円高かったが、事後処理の便宜(領収書の即時発行やクレーム処理の迅速さ等)を勘案して、Amazonで買っちゃうことにした。しかし・・・今朝起きてガクゼンとした。Amazonはこのプリンタの価格を、価格.comの最安値まで下げている。ボクが注文して在庫が一つ捌けたので「売れ筋」と見たのだろうか。くやしい^^。 それはともかく、Canon のプリンタドライバ(Mac版)は悩ましい。インストーラが tcsh スクリプトらしく、ユーザのホームディレクトリ直下に .cshrc もしくは .tcshrc があると(MANPATHの再定義などをしていると)、インストールに失敗する。数年前にiMacを買い換えてプリンタを再インストールした時に、同じ状況で悩んで解決した記憶があったので、今回はことなきを得たけれど・・・。前回の解決のヒントは「スクリプトがコケた」というエラーメッセージ。今回のはウンともスンとも言わずに失敗するので、前回の記憶がなければちょっとキツかったかもしれない。こちらに、同じ状況で悩んだ人の解説を見つけた。

雨の公園

出先からの帰りに大阪城公園の梅林に寄ってみた(雨の日は誰もいないから良い)。

大阪城公園

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