新自由主義の復権、実習室のLinux環境

八代尚宏「新自由主義の復権」(中公新書)。著者はこう問いかける。

市場競争が格差を拡大し日本の伝統を破壊した、という見方は本当に正しいのだろうか
たとえばフリータと正社員のあいだの大きな格差は、むしろ「日本の伝統」がもたらしたものではないだろうか。経済が長期停滞状態に入って正社員の椅子が少なくなっているのに、長幼の序により中高年正社員の既得権益が優先され、若い人の新規採用枠が減っている。終身雇用・年功序列・新卒一括採用という「日本の伝統」のもとでは、たまたま学校を卒業する年に日本の景気が良かったか悪かったかで、正社員になるかフリータになるかが大きく左右されてしまう。人手不足の高度成長期には誰でも容易に正社員の職にありつけたのに、就職氷河期にはどんなに有能な努力家でもフリータになる以外に道はなかった。不条理な話。だから、努力が正当に報われるためには、こんな「伝統」を廃して、機会の平等と公平な競争環境を整備することが必要だ。新自由主義が主張しているのは実はこのことだけ、こんなアタリマエのことを主張しているだけなのである ---

出張直前に、気になることをひとつだけ片付けた。秋学期から変更される実習室Linux環境の確認。Cent OS がうまく乗らず、けっきょく、Ubuntu 11.04 と Scientific Linux 6.1 になったようだ。拙宅の iMac で、このふたつの OS を試してみた。

Ubuntu 11.04 は、まず、ルートパスワードの設定 あたりから^^。日本語環境の整備を経て、現在、日本語 LaTeX 環境の構築中(便利な一発インストールのスクリプトがサポート外になったようで、ホントにこれ全部やらなあかんのか?)。このあと、emacs や R などなどのインストールへと進みます。なかなか快適、画面も美しくて良い^^。納入業者は日本語化までしかやっていないだろうから、学期がはじまるまでに、ひな形を作り直してもらわないといけない。

Scientific Linux 6.1 は、DVD2枚組イメージファイルのダウンロードに長時間を要し、また iMac(Parallels)へのインストールでもちょっと苦心^^。そのうえ、日本語化できない(Japanese Support とかいうのを yum しても日本語にならんよ)。これはダメだわ、もう面倒。作りもモサくて、ボクの感性に適合しません^^。ボクは ubuntu だけでいいから(と、知らんフリしてはいけないか?)。

このブログ記事について

このページは、eiichiが2011年8月31日 18:32に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「FBと二重人格?」です。

次のブログ記事は「出張中@東京」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.13-ja