昨晩遅くに、長期ロードより帰宅。どうせならと一日だけ東京滞在を延ばして、写美(東京都写真美術館)の江成常夫展と鬼海弘雄展を見てきた。江成「鬼哭の島」は、旧日本軍の太平洋諸島での戦いの痕跡を追ったもの。(5775円はちょっと高いので)写真集まで買うつもりはなかったが、トラック諸島もちゃんと取材されていることがわかり、その場で Amazon.JP に 1-Click 注文(蛇足ながら、トラック諸島は、少年兵だった私の父が米軍戦闘機に背中と利き手の指をやられた場所なのです^^)。しかし、衝撃的だったのはむしろ、鬼海「東京ポートレイト」のほうだった(実は鬼海氏のことは名前も知らず、「東京に行くならコレ必見」と本学出身の某写真家兄から教わったばかりだった)。人というのは誰しも特異で、どこか醜くどこか愛らしい。ひとりひとりがどれだけ波乱に富んだ哀しい過去を背負っていることか、展示された一枚一枚の写真から想像力をかきたてられた。哲学科卒→トラック運転手→マグロ漁師→写真家という鬼海氏の経歴も魅力的^^。
なでしこも無事、ロンドン五輪の切符を手にいれてめでたしめでたし、と思いきや、ラグビーのW杯が開幕。Japan の呼称は the Brave Blossoms、今日のフランス戦ではたしかにすばらしい勇気とチームワークにひたすら感動。眠れぬ夜はまだ続く・・・って、あと二週間で論文1本と秋学期の講義準備(ほぼスクラッチから)、そういえば学部サーバの更新作業も・・・。