Photoshop講座

以前に、本学メディア学科が、「いられ」(Adobe Illustrator)「ふぉとしょ」(Adobe Photoshop)の講座を企画していると聞いて、「ぜひ実現してください、楽しみにしています」と答えた記憶があるんだけれど、あの話はどうなったんだろう。もし立ち消えになってしまったようならば(なっていなくとも)、こちらでも企画してみたいなぁと思う今日この頃。

この両者、とくにPhotoshop講座はおもしろいと思う。なにより、ふだん大学で学んでいるものとはまったく異質のコンピュータの使い方が体験できる。美術や写真やコミックや、とにかく「あーと」の領域に関心を持つ学生にはウケがいいはず。いくつかの分野の専門家に実演などをしてもらえれば、とても面白い講座になるだろう。 もちろん、面白いだけでは講義にはならない(のかもしれない)けれど、いろいろな機能の背後には、職人の暗黙知(秘技?)を再現しようという、画像処理の緻密なアルゴリズムがあることを知る、といったところまで踏み込めれば情報分野の講義として成立するだろう(実際にはそこまで進めなくとも、建前はそういうシラバスに)。

話が少し逸れるけれど、こういう領域はむしろ、社会科学の学習への良い動機付けにもなるように思う。たとえば、土門拳の戦前から戦後の作品を見ながら彼のリアリズム写真論について考えてみるとか、水俣とユージン・スミスといったテーマで高度成長の負の側面を振り返ってみるとか・・・。70年安保と「プロヴォーク」なんていうテーマなら、当時は早熟の反戦少年だったろう(50歳代・60歳代の)経済学部教員にもなにか語れそうだが、それこそ戦後史の専門家に「愛国・民主」について熱弁してもらうといった展開も・・・。

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このページは、eiichiが2011年10月10日 03:55に書いたブログ記事です。

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