修士論文

10433ba69c27f77789bc38b35db13340.png担当院生の修士論文が完成。あれやこれやとキビしい注文をつけられて(nastyな指導教員=私から^^)、憂鬱でしんどい日々だったろうけれど、良い修士論文に仕上がったと思う。数ある産業分析のなかでも、情報通信産業の専門家たちが使う実証分析の手法はかなり高度で、しかもデータが特殊なので、「新規参入」の壁はかなり高い。入れ子多項ロジットという手法を使うのだが、これの尤度関数の導出には、えっちらほっちらと煩雑な積分を繰り返さねばならない。入院(大学院進学^^)時には指数関数や置換積分の知識もなかったが(最近はそんなことを知っているほうが異常か)、修士課程2年間で、選択肢とサンプル数を2つにした簡単な場合の計算過程をなんとかフォローできそうなところまで到達した。彼は、情報教職課程も履修していて、さらに、この修士論文とはまったく別に(Y氏の産業組織論研究の授業のなかで)共同論文も執筆した。こちらのほうは確率フロンティアの枠組みでの生産関数の推計、論旨明快で良い論文(というか、本格的な研究論文)に仕上がっている。

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このページは、eiichiが2012年1月23日 22:55に書いたブログ記事です。

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