週末のスーパーオーディオ

e-Onkyoの高品質音楽配信(↓)は、Windowsでしか再生できない DRM(デジタル著作権管理)プロテクトを採用していて、Macでも聴けるのは DRM Free と称される一部だけのようだ。しかしどうしても「高品質」とやらを聴いてみたかったので、すでに家族に譲っていたWindowsマシンを取り上げて、DAC1000 とUSBでつないでみた。
そして、ブルックナー交響曲8番のアダージョ(天上の旋律)を、試しにダウンロード購入(24bit/96kHzのPCM版、通常のCDは16bit/44kHzだから、情報量は圧倒的に多い)。で、聴いてみたところ・・・ほんとうに、天上の旋律だった^^。空気感(というかなんというかよくわからない)が、しょっぱなから違う。うちの機器(オンキョーA1VL+モニターオーディオGS10)でこんなに重厚な低音が鳴リ響いたのは、たぶんはじめて(と思う)。癒しの極みで、いつまでも浸っていたい感じ。やっぱり違うんだなぁ。。
というわけで、e-Onkyoから、ブルックナー9番マーラー5番と、Queen のベストアルバムをあいついで購入。新しいAppleTVを活かすために追加購入した DAC だったのに、いろいろ調べていくうちに、最後にすばらしい拾い物に出会えた(よい春休みだった^^)。

なんとなく経済学に関係しそうなことも以下にすこしだけ。。
ネットビジネスはしばしば「三層モデル」(インフラ→プラットフォーム→コンテンツ)の枠組みで語られる。日本は、世界有数のインフラ(ブロードバンド環境)と、世界有数のコンテンツ(J-Popなど)を持っているのに、中核のプラットフォームを米企業(Apple,Microsoft)におさえられている状況(ココまでは本学院生の今年の修士論文からの引用^^)。音楽配信については、これまでのところ、AppleのiTunesが、MP3やAACのような手軽に買える圧縮ファイルを主力商品にして大成功。
高品質音楽の配信はiTuneとは異なる(iTunesに対抗する?)ビジネスモデルだが、いまのところ、プラットフォーム(配信サーバの側も、クライアント=再生環境も)未成熟、コンテンツもなかなか増えてこないというところだろうか。WindowとMacが互換性のないDRM技術を採用しているのは、高品質の分野で顧客を囲い込みたいというMicrosoft陣営の思惑?でも、DRM Free(WindowsでもMacでも再生可能) のコンテンツが増えているのは、けっきょくiTunesの一人勝ちというシナリオかな。。

しかしよくよく注意してみると、iTunes Store の値付けは独占価格に近いと思う。たとえば、ドレスデン・シュターツカペレ(ブロムシュテット指揮)のブルックナー交響曲第7番はiTunesでは800円、しかも AAC/256kbps の圧縮ファイル。ちなみに、この7番は第一楽章と第二楽章がメイン(最初の二楽章だけでもよい^^)なのに、これらを楽章ごとに単体で買うことはできず、なぜか、第三楽章(全体のおまけの短い楽章)だけが単体200円で購入可となっている。
いっぽう、e-Onkyoでは、同じものが楽章ごとに購入できて単体150円(つまり全部で600円)、しかも 16bit/44kHz PCM(CDと同等の音質)である。Microsoft陣営にがんばってほしいところ^^。

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このページは、eiichiが2012年3月24日 01:59に書いたブログ記事です。

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