↓の産業・地域の関わりの話の続き。計算式をちょっと工夫して、各都道府県の倒産率を産業特性と地域特性に分離する作業を院生にしてもらったところ、みごとに予想どおりの結果が出た。多くの県において、県別倒産率はほぼ100%産業構成だけで説明できてしまう。残差は、誤差と、政府からの補助金等による部分だろう。地域特性らしきものが残るのはごく一部の県のみだが、これも理由はほぼ明らかな気がする^^。しかし、逆に、これまで「地域、地域」とこだわって研究者たちが分析していたものはいったいナニ?という言い方ができないだろうか。院生君も徐々に研究者モードになりつつあるようで、こちらもそろそろスイッチを切り替えて、真剣度120%モードに・・・。
本学の新しいポスター、環状線に乗るたびにこのポスター付近でしばらく立ち止まり、どんな人が見ていくのか観察をしたり・・・。ネットになにか評価記事でもあがっていないかと検索してみたが、何もなし。かわりに、数年前に作成された、例の本城直季(オリボ・バルビエリ?)風ポスターへの評価記事が出てきた(こちら、好評価だったのはちょっと意外だが、まぁ同業者の評価だから・・・)。
「経済学」講義。今年は、最前列で目を輝かせてうなずきながら聴いてくれる日本人学生が若干数名いるので、ほとんど彼らだけを相手に話をするようになった。講義があれよあれよと順調に進んでしまう。財政編が一回で終わってしまったので、次回は番外編。増税反対論のYouTubeビデオを鑑賞することにした。前回の私の話とは正反対のこんなことを言う人もいるんだよ、でもどちらも鵜呑みにはしないように、ということで・・・。
ついでに、こちらは、さいきん話題の抱腹絶倒ビデオ。もちろん「経済学」講義で紹介できるものではないけれど(経済学ではないと思うから)。ビデオの終わり付近で「宍戸俊太郎先生」という名前が出てくるが、30年ほど前に中之島NCBで開催されていた「マクロ計量モデル研究会議」(ボクは海老江の自宅から自転車で通った)の主要メンバーで、数千本の連立方程式からなるIS-LM(AD-AS)マクロモデルの権威とされていた方である。すでに80歳近い(超えている?)のでは・・・。