2012年7月アーカイブ

深夜にキレかけた件

深夜に続く、某君とのメールのやりとり。

数学というのは、本をパラパラとめくってそのものズバリの問題と正解を探すものではありません。最初の基本的なことから順番に、一見無関係に思えることも含めて、練習問題をひとつひとつ解きながら、時間をかけてじっくりと理解していくものです。数学に限らず、データ分析も経済学の勉強もすべて、学問というのはそういうものでしょう?

これで今夜は終わり(になったようだ)。まぁ結局、正解を教えてしまったからな。

「数学」といっても高校数学、私の拙い「ご高説」はものの見事に無視されて、自力で考えさせるという目的は今回も果たせなかった。

風の旅人

「風の旅人」という写真誌が廃刊されたことをさいきん知った(すぐにまた復刊する予定らしいけれど)。Amazonで検索してみると、バックナンバーの古書が半額以下で(なかには数十円でたたき)売られている。ひたすらマウスを左クリックし続けて、あれよあれよというまに、創刊号から最終号まで44冊すべてを(古書で)大人買い?してしまった。さて、我が家のどこに置けばよいだろうか。。
そういえば、学生のころ、古書街の店頭に積まれている雑誌を10冊100円とかで買って帰って、四畳半の下宿に積読していたことがあった(叛乱だか情況だかもうタイトルも忘れてしまったけれど、10冊買うと、まだまだあるから全部持っていけなどと本屋の主人に言われたような言われなかったような記憶がかすかに・・・積読癖はその頃から^^)。

某所の文章に惹かれて「鎮めの文化」というキーワードに興味を持ち、検索してみたところ、関西社会学会第56回大会がひっかかった。「阪神タイガースファンに見る大阪文化」というセッションの発表要旨だけを拾い読みすると・・・タイガースファンが歌う六甲颪は「鎮めの文化」なのだそうだ。(素人解釈で)わからないこともないと思った。今でこそ阪神ファンをやめてしまったが、以前には、「なぜあんなに弱い阪神が好きなのか」と問われたら「負けの美学」と答えていた^^。

波及効果のまやかし

ひょんなことから(ある人から暗示されて)、夜半に、アンデレクロス(本学の在学生向け季刊誌)の今春号を見た。ロンドン五輪を多角的に眺めてみようということで、各学部の教員が、それぞれの専門の立場から「オリンピック」を論じている。でも、経済学部のものを読んでいて、なんだか恥ずかしくなった。

今回のロンドンオリンピックが日本経済にもたらす経済効果については・・・直接的な消費の押し上げが3,687 億円見込まれ、この波及効果として実に2.18 倍にもあたる8,037 億円の生産を関連産業に誘発するそうです(電通総研による推計)。この計算にあたっては「産業連関表」という統計ツールが用いられます。

電通総研も小銭稼ぎのために(良心の呵責に目をつぶって)目の子算をしたのだろうが、シンクタンクが片手間にやるようなことを、「大学教員」がそのまま引用などするなよ。「波及効果」などというものはイベントの経済効果を誇張するためのまやかしだ。直接的な最終需要の増加が 3687 億円ならば、経済全体での付加価値の増加もこれと同額、これ以上になることはない。

7月23日 追記)
投入係数 aij   第i産業部門の生産額 Xi   付加価値額 Vi   第i産業部門への最終需要を Fi とすると
Xi = ∑j aij Xj + Fi = ∑j aji Xi + Vi
各辺をiで合計すると   ∑i Xi = ∑ij aij Xj + ∑i Fi = ∑ij aji Xi + ∑i Vi
つまり ∑i Fi = ∑i Vi
産業連関表からわかることは、パイの増分(最終需要の増分)が国内外の各産業にどう振り分けられるかということ(固定価格・数量調整の前提で)。国外産業へも振り分けられる(輸入)から、実は、GDPの増分は最終需要の増分より小さくなる。

ニコンサロンの一件など

ニコンサロンが、ある在日韓国人の写真展開催を拒否した一件が話題になっている(「慰安婦」写真展騒動で、ニコンサロンに疑問の声)。イギリスとかいう国では、「表現の自由」を蔑ろにしたとニコンを非難するサイトまで現れて、600名超(増加中?)の写真家?の署名が寄せられているそうだ。

しかし、「自由」といえば「危害原則」(個人の自由は他人に危害を与えないかぎりで保障されるべき)。この写真展には日本国民を貶めようとする政治的意図が見え隠れするし、なによりニコンがもっとも大切にしてきたもの(「真実を写すべき写真」という基準)に合致するかどうかはきわめて不明瞭だ。無料開催のはずなのに寄付募金を集めているなど、作者側の行動に不審な点もあるようだ。

おもしろいのは、ニコンが開催拒否の理由を公式表明しないことについて、さまざまな憶測がとびかっていること。もっとも有力な解釈は、良心的なニコンがウヨク(右翼)勢力の圧力に負けて仕方なしに開催を拒否した(だからニコン自身の考えを表明できないのだ)というもの(「背後に三菱の影」なんてことを言う人もいるが、こんなに悠長な「上から目線」をいつまで続けるつもりなんだろうか)。ピンとこないね。むしろ、良心的なニコンがサヨク勢力の圧力をおそれてほんとうの理由を公然と表明できないのだという解釈はどうだろうか(「背後にサムソンの影」とか^^)。

 

昨日(土曜)は1限から4限まで補講。といっても、受講生が集まったのは1限の「経済学」のみで、「試験問題解説」という名目で、春学期に講義した内容のポイントをざっと振り返った。終了後に、喫煙コーナーで、国際教養学部の女子学生と話した。「センセーの講義はワカる」。はいはい、みなさん、そうおっしゃいます。「わかりやすくて良い講義だ」とストレートにほめてくれるのではなくて、多くの受講生は、単に「ワカる」と評価してくれる。まぁでも、配布プリントにビッシリと書き込みをしてくれているのを見ると、かなり、うれしくなる。

それはともかく、国際教養には英語講義がないし他学部の英語講義を履修することもできない、これっておかしいでしょ、なんとかしてくださいよと迫られた。オイラのど下手な英語講義なら冷やかしに数回だけ遊びにきてもよい、などとお茶を濁した。

社会人力としての統計

というシンポジウムを拝聴してきた。東大と慶応(SFC)のカリキュラム紹介、楽天のビッグデータ解析の実例紹介など。期待していた内容にはちょっと遠いかなぁという感も・・・(フツーの職場のフツーの持ち場でどうなのかというところに興味があったんだけど・・・)。でもまぁ慶応あたりでも、最近は、数学が忌避されるという話だった(というか、昔からそうだったのではなかろうか、とも思うが^^)。楽天のデータ解析部のトップ(この方)は経済学部出身で、ビッグデータの解析にはプログラミング能力が必須だと何度も強調していた(これはよくわかる)。「ビッグデータ」はバズワードで、なんでも、週に2,3回のペースで講演に呼ばれているとか・・・。

帰りの新幹線車中で、男女サッカーのロンドン五輪壮行試合(の途中経過)をチェック。なでしこはさすがに強い。また、どでかい感動をくれるはず。いまから泣けてくるよ^^。

いろいろ

誕生祝いに、妻が有馬温泉に連れていってくれた。いつもとは格の違うホテルに一泊、フルコースのフランス料理を食するのはずいぶんと昔の誰かの結婚式以来ではないだろうか。ワインのテイスティングなんか恥ずかしくてようせんし、肉の焼き具合を問われたら条件反射で well done と答える(狂牛病真っ盛りの英国でパブの安い肉ばかり食ってたトラウマ)。朝食バイキングはメニューが豊富すぎて、腹がパンパンになるまで食べてしまい、帰宅後に胃薬を服用。この貧乏性は生来にして、死ぬまで治らない^^。

大津市の中学2年生自殺?事件。大津の地名で青木悠君の事件を思い出し(命を大切に)、検索してみると、青木悠君の出身中学でもあるらしい(彼を殺害した犯人=当時15歳もこの中学に通っていたかどうかは不明だが)。 この中学校はホームページを持っていて(こちら)、つい先日(2012年7月4日)にも更新をしているが、事件に関する記述がまったくない。強い「違和感」を覚えるが、まぁなんというか・・・。

地元が東北のがれきを受け入れるということで、近くの区民ホールで反対集会(講演会)が開催されるらしい(入場料1000円^^)。1000円払って素人のアジテーションを聞いてもしかたないよ。ほんとうに自分や家族の命にかかわる深刻な問題だと思うのならば、自分で調べて自分で考えるしかない。いろんな「科学者」がいろんな見解を述べてはいるが、注意深く観察を続けることが肝要だ。

水曜日はひさしぶりの東京出張。日帰りのつもりだったが、やっぱり(木曜の講義に体力温存のために)、前夜は東京泊(いつもの東横イン)とした。でも数時間は稼げるのでちょっとだけ寄り道して、写美の川内倫子展とか(この人じしんにはほとんど興味ないんだけど・・・)。

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