ニコンサロンが、ある在日韓国人の写真展開催を拒否した一件が話題になっている(「慰安婦」写真展騒動で、ニコンサロンに疑問の声)。イギリスとかいう国では、「表現の自由」を蔑ろにしたとニコンを非難するサイトまで現れて、600名超(増加中?)の写真家?の署名が寄せられているそうだ。
しかし、「自由」といえば「危害原則」(個人の自由は他人に危害を与えないかぎりで保障されるべき)。この写真展には日本国民を貶めようとする政治的意図が見え隠れするし、なによりニコンがもっとも大切にしてきたもの(「真実を写すべき写真」という基準)に合致するかどうかはきわめて不明瞭だ。無料開催のはずなのに寄付募金を集めているなど、作者側の行動に不審な点もあるようだ。
おもしろいのは、ニコンが開催拒否の理由を公式表明しないことについて、さまざまな憶測がとびかっていること。もっとも有力な解釈は、良心的なニコンがウヨク(右翼)勢力の圧力に負けて仕方なしに開催を拒否した(だからニコン自身の考えを表明できないのだ)というもの(「背後に三菱の影」なんてことを言う人もいるが、こんなに悠長な「上から目線」をいつまで続けるつもりなんだろうか)。ピンとこないね。むしろ、良心的なニコンがサヨク勢力の圧力をおそれてほんとうの理由を公然と表明できないのだという解釈はどうだろうか(「背後にサムソンの影」とか^^)。
昨日(土曜)は1限から4限まで補講。といっても、受講生が集まったのは1限の「経済学」のみで、「試験問題解説」という名目で、春学期に講義した内容のポイントをざっと振り返った。終了後に、喫煙コーナーで、国際教養学部の女子学生と話した。「センセーの講義はワカる」。はいはい、みなさん、そうおっしゃいます。「わかりやすくて良い講義だ」とストレートにほめてくれるのではなくて、多くの受講生は、単に「ワカる」と評価してくれる。まぁでも、配布プリントにビッシリと書き込みをしてくれているのを見ると、かなり、うれしくなる。
それはともかく、国際教養には英語講義がないし他学部の英語講義を履修することもできない、これっておかしいでしょ、なんとかしてくださいよと迫られた。オイラのど下手な英語講義なら冷やかしに数回だけ遊びにきてもよい、などとお茶を濁した。