2012年12月アーカイブ

プレミアはやはりクズか^^

プレミアといっても、イングランドのフットボール(サッカー)ではなくて、すこし前に記した芋焼酎バブル、「幻の芋焼酎」の話の続き。話の種に一度くらいは味わっておこうかということで、ずっとたまっていたクレジットカードのポイントで、「魔王」とやらいう「幻のプレミア芋焼酎」を注文してみた。今日とどいたので、さっそく飲んでみたところ・・・なんじゃこりゃ?まぁ「バブル」なんぞというものは、すべてが、こんな風に胡散臭いものなのだろうけれど・・・。

美味い酒は、ほかの酒も引き立ててくれる。たとえば「兼八」を最初に一杯飲むと、次に飲む別銘柄の焼酎にも独特の味わい深いものを感じてしまう。焼酎に対する畏敬の念がわいてくると同時に、感性や味覚が呼び覚まされるのだよ(たぶん^^)。
が、悪い酒はまったく逆だ。悪い酒を飲むと、酒全般に対する侮蔑(ぶべつ)の念がこみあげてくると同時に、なんだか毒を摂取してしまったような、人の世のどうしようもない醜悪なカラクリを目の当たりにしてしまったような、そんな無味乾燥メチルアルコール的の薄気味悪い感覚がずっと後を引いて、頭が痛くなってくる(芋焼酎の名誉のために?付言しておくと、もちろん、4合瓶2000円以下で手に入る銘柄のなかには味わい深い美味い酒があることは知っているつもりだけれど・・・)。

年の瀬に、思わぬところで、「バブル」の胡散臭さ、人間の業(ごう)の深さ、人の世の諸行無常を、身をもって体感できた気がする^^。

追記)今夜ふたたび飲んでみたが、やはりヒドい。ちょっと調べてみたところ・・・

はいほい、そゆことね orz

ちなみに「桶買い」とは、他所の蔵の酒を大量に安く買い集めて、それらをテキトーに混ぜて、自社ブランドの酒として販売すること。古くは(といってもボクの学生時代だけど)かの人生劇場で「男の酒、辛口生一本」と唄われたケンケンなんとかとか、輸入モルトのブレンドを「ピュアモルト」と巧みに言いかえたサンサンなんとかとか・・・

神戸イルミナージュ

神戸イルミナージュ(@神戸市立フルーツ・フラワーパーク)を見てきた。夜のバスツアー、バスに揺られている時間のほうが長くて、肝心のイルミは一時間ほど見ただけ。でも、すばらしかった。明年2月17日まで開催。中之島イルミよりずっと良い(残念ながら)。

ところで、ふたたび、焼酎の件^^。また、とびきり美味い麦焼酎に出会えた。「兼八」。口当たりなめらか、あふれる麦の香り、グラスに残った最後の一滴までなめ尽くしたくなるくらい^^。通販でとりあえず一升瓶を2本ストックしているんだけど・・・もっと買いだめしておくべきだろうか(まだ安いうちに?あるいは既にこのあたりが「定常」価格?、それが初心者にはサッパリわからないので困る^^)。

ミシマ、グリス洩れ

某ML経由で、来年9月に、英国オックスフォード大で開催される美の国際会議の案内がきた。いつもなら即座に削除するメールだけれど、案内文の冒頭に三島由紀夫(の「金閣寺」からの一文)が引用されていて、全文に目を通してしまった。

‘The first real problem I faced in my life was that of beauty,’ wrote the poet-playwright- novelist Yukio Mishima, in Temple of the Golden Pavilion as he pondered beauty’s relevance, meanings, and the spell it cast over him.
そういえば、緒形拳主演の映画Mishimaのビデオをマンチェスタ市の図書館で借りて見たのはもう15年前か。当時、あの図書館にある日本語のビデオや本は、ミシマの他には、幸福の科学だけだったような・・・。今ならムラカミやキタノもありそう(特に後者のバイオレンスは受けそうだな〜、outrage なんか向こうの若者は狂喜するんじゃないだろか)。

三脚をはだかで持ち歩くのがイヤなので、コンパクト(で相応の性能)の三脚をずっと探し求めている。世界のベルボン^^の超小型品の噂を聞いたので購入してみた。しかし、自宅に持ち帰り開けてみたところ・・・雲台からのオイル洩れで、上半分がグリスでベトベト、使えたものではない。
実は、オイル洩れの初期不良品にあたったのはこれで2度目。1度目はレンズアダプターで純中国製、今回は日本ブランドの made in China 。高温多湿の状態で長期保管していたんだろうね。あるいは、生産者じしんがグリスでベトベトの状態を「不良」と認識していない可能性も・・・。今回は、購入店にクレームを送ると同時に、メーカー(世界のベルボン^^)にも問い合わせを送っておいた。まぁ、安物買いの銭失いとは、まさにこのことかもしれないな^^。

追記)夜が明けてめざめると、メーカー(世界のベルボン)から速攻で返事が届いていた。初期不具合の可能性が高いので、現物を送料着払いで送ってくれとのこと。さすがに、世界のベルボン。2004-05英国滞在中、オックスフォード県のカメラ屋にはベルボンの三脚が林立していたんだよ。

自民圧勝、維新第3党へ

明日1限からの授業にもかかわらず、眠れない。先週出した Homework を提出してきたのがたった3名(うち1名は日本人学生、彼は英語のレジュメを逐一ちゃんと和訳しているし、いつも一生懸命にノートをとっている、見所があるなぁ)。だから、明日1限の英語講義は、先週の Homework をいっしょにやればよい。もう新しい Handout をつくるのもめんどくさい^^。

というわけで、午前2時現在、未だTVの開票速報を見てるんだけど(残6議席で、維新が民主を抜く可能性がまだある状況)、英国BBCが選挙講評?をさっそく掲載している --- 日本は右へ鋭く舵を切った、弱い経済と怒れる政治の日本は自国のみならずアジアや世界をも傷つけるだろう(と中国の国営ニュースは伝えている)、安倍の経済政策 Abenomics に新しいものはほとんどない(と経済学者たちは言っている)--- 最後だけは当たっている。アベノミクス Abenomics って、なんだか天王寺にできた新しいショッピング街のようだけど、どうかこれが国債バブル崩壊への引き金になりませんように・・・。

百年の孤独

焼酎を嗜むようになって、勤めを終えたあと自宅へ戻るのが楽しくなった^^。というのも、「百年の孤独」という麦焼酎。これは、美味い。口腔に広がる麦の香りがたまらない。15年来のお気に入り(シングルモルトの某スコッチウィスキー)が棚の奥に姿を隠した。やはり、日本人には日本の酒やね^^。これ以外にもいろいろ試しているんだけど、世間の焼酎ランキングは(初心者?のボクには)あまりピンとこなくて、いまのところ、芋では「一刻者」がとてもサツマイモだし、蕎麦では「十割」がソバらしくて良いと思う。

問題は、なにせアルコール度数が25度〜40度でも氷で薄めるのがもったいないので^^、グラスに目印をつけて計量しながら、飲みすぎないようにせねばならないこと。ビール大瓶1本(633ml, 5度)+日本酒1合(180ml, 15度)に含まれるアルコールは 58.65ml 。これを上限の目安にすると、1杯あたりの分量をZ、25度焼酎をx杯、40度焼酎をy杯飲むとき、58.65/Z > 0.25x + 0.4y 。70ml/杯で、(x,y)=(0,2),(1,1),(3,0) あたりが妥当なところか^^。
人の肝臓が一生のうちに処理できるアルコール総量はどれくらいだろうか、ボクはそのうちどの程度まで既に飲み干してしまっているのだろうか。なんの不安もなしに、いくらでもグイグイ飲めた頃がいとおしい。

Emacs マクロなど

経済情報処理演習II という科目で、この秋学期は HTML から Javascript をやっている。ひととおりの文法をざっと終えて(変数→配列→オブジェクトなどと軽く流して)、電卓アプリを作った後に、Webサービスの API 活用へ。といっても、「経済」とあんまり離れてしまうのもナニなので、いろんな統計をグラフ化する作業をはじめたのだが、海外の API というのはどうにも日本語に不親切で・・・。
先回は utf8 とは何かを30分ほどかけて説明する羽目になったが、たとえば都道府県のラベルを「大阪府」ではなく「大阪」とせねばならないのはどうにも解せない(それくらいの配慮はあってもよいのでは・・・)。全レコードを修正せねばならなくなってしまい、もうこれは仕方ないと、xyzzy (Emacsクロン)のマクロを紹介した。行末に移動→ごちゃごちゃ処理して→行頭に戻る→下の行へ移動、という感じの簡単なキーボードマクロ。最初の行で定義して、Esc 100 ^X ^E とかで一発処理。これが意外にウケて「お〜」と感嘆の声をあげるものも。そっか、こんなんでもウケるのかとちょっと驚き(他の授業でも、感嘆の声をいただくことが、最近ほとんどなかったもので・・・^^)。

なつかしい卒業生からメールが届く。結婚の知らせはもらっていたけれど、子供さんも既に生まれていたとか。着実に人生をステップアップしている様子、佳きことです。

9月に亡くなった大家(計量経済学の)の奥様から喪中欠礼のはがきをいただいた。ボクは、大学院生の頃に、この大家のすぐ下にいた助教授(当時)と仲違いしたために、大家の引退後はこの一門からはすっかり疎遠にされているのだけれど、実は亡くなったことすら知らされず、だから葬式にももちろん参列できなかったのです。どうしたものかと妻に相談して、月命日にあわせて供花をお送りすることにした。ご冥福を祈念。

3月に発売されたニコンの一眼レフ D800E (ローパスレスの3600万画素)、ここのところ、26万円を割りそうな値下げ競争が続いている。そろそろ、清水の舞台からとびおりようかと・・・(建物がそりあがらずにまっすぐ立っている写真を撮りたいのよね)。。まぁ、人生あと何年あるか誰にもわからんのだし、ガキの頃からの趣味くらい、すこしは贅沢にしても・・・^^。

数ヶ月前に、某CDレンタルでなにげなく検索していて、偶然、あるシリーズもの(青春歌謡年鑑とか日本の名曲シリーズとか)のなかに、園まり「逢いたくて逢いたくて」を発見。それ以来、なつかしい歌のCDを探す習性が再発。さきごろは、奥村チヨ「北国の青い空」を発見(なぜか「フォーク歌年鑑1967」に収録されていた)。しかし、斉藤哲夫「吉祥寺」はどうしても見つけられず、Amazonで中古CDを注文。届いたものをさっそく聞いてみたところ・・・本人が唄っているんだろうけれど、まったく違うアレンジでまったく違う声、ガックリ。
高石ともやも見つからず。「想い出の赤いヤッケ」「街」はよく知られる名曲だけど、なんといっても懐かしいのは「わが大地の歌」(学生時代にサークル部室で昼寝していると、隣のサークルがよく合唱していた^^)。これ一曲のために中古CDを注文。「春を待つ少女」というタイトルのアルバムも探しているんだけど、こちらは中古CDもまだ見つからず。

対数(log, たいすう)

昨日の英語講義は、ここ20年ほど日本の技術進歩がスローダウンしていることを、生産関数から推計してみようというテーマ。説明をしている途中で、ひょっとしたら彼らは log(対数)を知らないのではないかと不安になり、聞いてみたところ、案の定、まじめなオランダ人フランス人留学生ですら、全員が log を知らないと返答した。まぁ、日本人学生と同じで、実は高校までに聞いたことはあっても既に忘れているということだろう。

この秋学期は、対数を知らない高学歴者に遭遇する機会が多くて、昨日で3回目の説明になった(このあと、学部の計量経済学でも説明する予定)。でも、対数の説明はそんなにむずかしいものではなくて、30分もあれば理解してもらえる(ものと信じている^^)。

23 = 2×2×2 = 8 という関係を対数(logarithm)で表すと log28 = 3。同様に、22 = 4 は log24 = 2、21 = 2 は log22 = 1。103 = 1000 は log101000 = 3、102 = 100 は log10100 = 2、101 = 10 は log1010 = 1。

log2◯ や log10◯ にあらわれる 2 や 10 のことを対数の底(base)と言う。底が 10 のときを常用対数(Common logarithm)と言って、底の表記を省略できる。たとえば、log100 と書いてあったら、log10100 ということ。これ以後は常用対数だけを使う(自然対数は無視^^)。

対数にはいろいろと便利な性質がある。

  1. log AB = log A + log B
  2. log Ax = x log A
  3. log A/B = log A - log B
1 は、たとえば log 100×10 = log 1000 = 3 = 2+1 = log 100 + log 10 とちゃんと成り立つ。2 と 3 も同じようにして確認できる。

そこで、コブ・ダグラス生産関数(一次同次)Y = A Ka L1-a e この複雑そうに見える式を、(上の三つの性質を使って)対数に直してみると・・・ log Y/L = log A + a log K/L + log e となる。これはよく見ると、Y = a + b X + u という単回帰式と同じ。log Y/L が被説明変数、log K/L が説明変数。そして最後の項が回帰の残差、これで技術要因の推移を計ってみよう・・・という感じ。

しかし、対数だけではない。大学院生の場合はとくに深刻。こういうのは、経済学への応用を念頭に、最短距離のショートカットで教えれば済むことだろうとも思うのだけれど・・・。

インフレのメリット?

大学の地域貢献?とかいうことで、近くの市民ホールで講座を持つことになった。タイトルを「図表で読み解く日本経済(入門)」、副題を「デフレ脱却/構造改革、どっち?」などとして、この副題の解明^^を目標に、いわゆる「どマクロ経済学」を10回ほどボク一人で喋ることにした。けれども・・・最近の(総選挙に向けた)経済政策論争?の盛り上がりを見るにつけ、こんな講座を企画しなきゃよかったと思い始めてる(お客様は地域の団塊世代以上、中小企業経営者なども?^^)。

とにかく、巷ではデフレ脱却派の舌車が絶好調で、自民党は3%(民主党は1%?)のインフレ目標を「公約」したらしい。でも、インフレのメリットとは、いったい、なんなのだろうか。そもそもインフレ目標が達成されうるかという点は脇に置いて、もしインフレになれば(たぶん)

  • 実質金利が低下する(フィッシャー方程式)
  • 円安になる(購買力平価説)
でも、バブル崩壊後(1990年代)の「デット・デフレーション」(巨額の負債が経済活動を停滞させる)状況でもあるまいし、実質金利が下がって(負債の実質負担が軽減して)も、将来期待が冷え切った現状では国内投資が増えてくるとは考えにくい。むしろ資産が目減りして(ボクにもなけなしの貯金が・・・^^)、需要はさらに落ち込む可能性もあるのでは? 円安にしても、輸出は多少回復して一息つける企業もあるのだろうが、すでに生産拠点はどんどん海外に移転していて、多少の輸出の回復で日本全体の成長トレンドが上向くとは思えない。むしろ、貨幣賃金が物価上昇に追いつかなければ、輸入品とくに生活必需品類の価格上昇が家計を直撃する可能性もあるのでは?

デフレ脱却派の拠り所「デフレ・スパイラル」(デフレだから→企業収益が悪化して→所得が減少して→需要が減少して→さらにデフレが深刻になる)というのは、よくわからない話だ。でもこれって、一連の流れから「デフレ」という単語を消去してやると、とてもわかりやすくなる。つまり、企業収益が悪化しているから→所得が減少して→需要が減少して→さらに企業収益が悪化している。そして、企業収益が悪化するのは、日本の国際競争力(安くて良い商品をつくるチカラ)が低下しているからだ。デフレもインフレも、競争力とは無関係だろう。
ついでに、デフレ脱却派のお題目「需給ギャップをなくす」(稼働率を上げて、倒産・失業を減らす)というのは、単に、財政支出を増やして(財政赤字をさらに増やして)一時的に需要を増やすというだけの話だろう。内需は(一時的には)多少回復して一息つける企業もあるのだろうが、永久に財政支出を増やし続けることはできない。いっぽうで、国の借金は確実にどんどん積み上がっていく。もちろん必要な公共投資は行わねばならないけれど、いずれはつぶれる弱い産業の一時しのぎ延命措置を将来世代のツケで行うという側面もあるのでは?

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