プレミアといっても、イングランドのフットボール(サッカー)ではなくて、すこし前に記した芋焼酎バブル、「幻の芋焼酎」の話の続き。話の種に一度くらいは味わっておこうかということで、ずっとたまっていたクレジットカードのポイントで、「魔王」とやらいう「幻のプレミア芋焼酎」を注文してみた。今日とどいたので、さっそく飲んでみたところ・・・なんじゃこりゃ?まぁ「バブル」なんぞというものは、すべてが、こんな風に胡散臭いものなのだろうけれど・・・。
美味い酒は、ほかの酒も引き立ててくれる。たとえば「兼八」を最初に一杯飲むと、次に飲む別銘柄の焼酎にも独特の味わい深いものを感じてしまう。焼酎に対する畏敬の念がわいてくると同時に、感性や味覚が呼び覚まされるのだよ(たぶん^^)。
が、悪い酒はまったく逆だ。悪い酒を飲むと、酒全般に対する侮蔑(ぶべつ)の念がこみあげてくると同時に、なんだか毒を摂取してしまったような、人の世のどうしようもない醜悪なカラクリを目の当たりにしてしまったような、そんな無味乾燥メチルアルコール的の薄気味悪い感覚がずっと後を引いて、頭が痛くなってくる(芋焼酎の名誉のために?付言しておくと、もちろん、4合瓶2000円以下で手に入る銘柄のなかには味わい深い美味い酒があることは知っているつもりだけれど・・・)。
年の瀬に、思わぬところで、「バブル」の胡散臭さ、人間の業(ごう)の深さ、人の世の諸行無常を、身をもって体感できた気がする^^。
追記)今夜ふたたび飲んでみたが、やはりヒドい。ちょっと調べてみたところ・・・
はいほい、そゆことね orzちなみに「桶買い」とは、他所の蔵の酒を大量に安く買い集めて、それらをテキトーに混ぜて、自社ブランドの酒として販売すること。古くは(といってもボクの学生時代だけど)かの人生劇場で「男の酒、辛口生一本」と唄われたケンケンなんとかとか、輸入モルトのブレンドを「ピュアモルト」と巧みに言いかえたサンサンなんとかとか・・・