永遠の日本

白川義員(しらかわよしかず)の写真展『永遠の日本』を見てきた(梅田の阪神百貨店で8日まで)。正月に NHK が特集番組で紹介していたもの。テレビでは、大判カメラではなく中判デジタル(ペンタックス645D)を操っておられて、その面でもすこし興味があって・・・^^。

日本の政治がどこまで堕落しようと、官僚が腐り果てても、この壮麗荘厳で崇高な自然がある限り必ずや日本国は再生されて、再び旭日が天高く輝くのである。
タイトルを「永遠の日本」とした所以がこう説明されているが、御歳77歳の大家が書く文章としてはちょっと恥ずかしい。テニヲハもいまひとつだが、言っていることが非論理的非科学的だし、そもそも基本的なスタンスに首をかしげる。たとえば、こんな日本にしてしまってゴメンなさいとまず言ってみてはどうなんだろうか。

まぁ写真家は文筆家ではないのだからそこは大目に見るとしても、実は、肝心の写真も期待はずれで・・・プリントの特異さ(コントラスト・彩度が極大量)もあってか、美しいとか神々しいとか思えるものがなかった。蒜山高原の夜明けを大山(鳥取)側から眺望したものや、鳥取砂丘の風紋、砂丘と日本海と雲の三つ巴などは、思わず、もったいないなぁ・・・とつぶやいてしまった(チョー僭越^^)。それにしても、いくらなんでも、この写真集、1冊が10万円とはすごいねぇ。。

超一流の名声とは裏腹になんだか目も頭もちょっと曇っておられるような印象、老いの衰えなのだろうか、などなどと思いながら、そそくさと会場をあとにしようとしたところ・・・帰り口に、某国際的宗教団体代表からの献花がおおぎょうに飾られているのを見つけた。やっぱり、宗教はアヘンか。。

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このページは、eiichiが2013年1月 5日 19:45に書いたブログ記事です。

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