梅田の某書店にてブラブラと立ち読みの後、数冊の本を購入。
- 『統計学が最強の学問である』(西内啓)。イントロから昨今のビッグデータ狂騒を冷めた目でさらりと批判、とても楽しそうな本(「最強」かどうかは?だけど・・・^^)。
- 『語りかける中学数学』(高橋一雄)。最近の中学1年生は、度数分布表、平均、中央値、レンジを学ぶらしい。この本の帯には「大人から中学生まで、数学の基本はすべて中学数学にある!」というキャッチフレーズ。つまみ食いで、大学のデータ分析科目でも、入り口の自習教材に使えそう(中学2年の「確率」と中学3年の「標本調査」は短かすぎてダメかな)。
- 『オイラーの贈物 人類の至宝 eiπ=-1 を学ぶ』(吉田武)。帯の「名著復活、数学美の頂点に誘う迫力の500頁!」というキャッチはちょっと大げさ(というか、そのわりには数式だらけ^^)ではないかと思うけれど、前半部は、これまたつまみ食いで、経済数学の独習(中級?レベル)に良いかも。。
テレビの国会中継。某党代議士の大雑把な質問に、日銀総裁が答えている。その回答に対して、この代議士は最後の言葉だけを引いて「日銀は満期まぢかの国債しか買わない」と揚げ足をとり、その後には反論の機会をいっさい与えず、デフレ脱却派の「同士」である安倍総理とお手盛りの想定問答をはじめた。20年間の経済停滞は日本銀行のせいだという奇妙な説が、国会の場で真顔で議論されている。速水総裁や福井総裁の頃にも(日銀の)do-nothing-ism とかいう和製英語はあったけれど、時の小泉総理は「インフレは怖いよ」の一言で一蹴したものだ。今回は、総理と政権与党が熱狂の中心にいる。小泉総理に「インフレは怖いよ」と言わせた経済ブレインが、安倍総理のブレインとして返り咲きデフレ脱却路線を支持していることにちょっと違和感を覚えるが、そういえば逆に、小泉時代まではデフレ脱却派だった著名な経済学者が、今は地道な構造改革を説くケースもある^^)。